飲食店長のブログ ~ 人材戦略の実践レポート

実際に飲食店を経営しながら、そのノウハウを突き詰める

飲食店が盛り上がっていますよ。野球で。

タイガースのマジックナンバー「5」になりました。

 

思えば1985年の優勝時は社会人1年生

2003年・2005年の優勝時は「単身赴任中」であんまり見れませんでしたが、

 

今年は自営業やってますし、

甲子園に近い仁川駅で商売をしていますので、自由な時間も多いから

じっくり優勝ムードに浸りたいのです。

 

 

その昔、石橋貴明さんが出演していたメジャーリーグという映画で めちゃめちゃ弱かったインディアンスが優勝に向かって快進撃しているとき、街中の人が、普通の外出着としてインディアスのユニホームを着てて、他人同士がハイタッチしたり、老若男女が盛り上がっているシーンがありました。

こんな映画です

こういう雰囲気って「いいなあ」と思った私ですから、せめて自分のお店だけでもユニホームで営業したり、自分だけでもタイガースロゴの入った服を着たりしたいのです。

普段から、大きくロゴが入っているシャツとか、アニメのキャラクターがプリントされている上着とかが好きなので、タイガースユニホームを毎日着るって、「すごく素敵」って思うのです。(変態です)

 

まあ、とにかく、誰にも迷惑かけずにやりますから、許してください。

 

昨日はデーゲームでしたが、どこからか聞きつけたのか、阪神ファン2人組の男性が1時30分予約でご来店されました。

2時になって野球中継が始まったのでBGMを消して、野球実況を流したら

「いいですね~」と男性2人に言われました。

 

そのまま試合終了まで、大量にお酒を飲んで、最終的には勝利の美酒に浸っていました。

お客様は「次はクライマックスシリーズやね、また来ます」と言っておられました。

お店の風景

そのまま夜、営業していたら、家族ずれでご来店されている少年が

「BSでオリックスの試合やってるんですが、テレビで映りますか?」と聞いてきました。

私は「BSは映らないけど、DAZN で映しましょう」といって放映しました。

ご家族も喜んでいました。息子さんお希望がかない、お母さんがうれしそうでしたね。

 

飲食店やっててよかったです。

 

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アンバランスな戦略は怖い

アルバイトのSさんが、最近ある焼き鳥屋さんを利用したようです。

 

飲み放題付の安めのコースを注文したのですが

「焼き鳥が3本しかなかったんです」とのこと。彼女は御不満だったようです。

おそらくは、メニューでのコースの説明では「焼き鳥3本」と書かれてあったと思いますが、読んでなかったのでしょう。

お客様の感覚って、そんなもんですね。怖いです。

 

飲み放題と焼き鳥3本のバランスが合わなかったのか、本来Sさんは飲み放題を注文すべきお客様ではなかったのか、、、。

 

ところで、

 

居酒屋にはいろんな戦略・戦術がありますが、

「生ビール(やドリンク)を極端に安くしてお客様を引き付ける」という戦法をとるお店も多いです。特にチェーン店によく見られる傾向です。「本日の目玉メニュー」とかではなく恒常的に安いのです。

異様に安いドリンク価格設定なのでお客様が思わず立ち寄ってしまうのです。

 

関西では「勝男」さんがドリンク安いですね

 

ただ、ドリンク(特に生ビール)を恒常的かつ極端に安くすると、その反動は「食べ物」にでます。値段の割に量が少なくなったり、品質を下げたり、コースの量が少なかったり・・・です。

 

目立たないように、工夫しているのですが、やっぱりこのSさんのケースのようにバレるのでしょう。

お酒を大量には飲まないお客様にとっては、不味くて、少なくて、高いお店に過ぎない。

 

こういう戦略・戦術は商圏(立地)によって成功する場合と失敗する場合があります。

アンバランスな価格設定をとるならば、商圏もアンバランスである事が条件です。

 

大量にお酒を飲む事が目的のお客様の多い場所(歓楽街・繁華街)だったら成功するかもしれません。

しかしファミリー層や一般的な女性客の多い場所ならば、そんなにたくさん飲まないし、生ビールだけではなくいろんなカクテル系も売れます。

そうなってくると食べ物メニューの割高さが目立ってしまうのです。自分たちは普通のレベルを保っていると思っていてもお客様には「安かろう悪かろう」に見えやすい。

 

こうなると

知らず知らずのうちに、お客様が減ってくるし、食べ物が売れなくなって利益率も下がってきます。商圏と戦略がマッチしていない事に気が付かないといけないのですが、チェーン店はその価格設定自体が必須条件の場合もあり、やめられません。

 

住宅街に近い場所で営業する個人事業の居酒屋さんは、こういうアンバランスな戦略に手を出すべきではないと思います。極端な安価を打ち出して、長期的にハイレベルな売上げを確保するには、相当な宣伝力や経営改善、優秀な出店戦略が必要です。大企業だけができる事でしょうね。

 

一つ一つのメニューに 妥当な売価をつけてオーソドックスな営業をしていると、爆発的に売れたりはしませんし、大酒飲みの方は来ないかもしれませんが、住宅街に居る多くのお客様にマッチしているので、長い安定的な商売ができる可能性は高いと思いますね。

怖い怖い

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Joshin万歳!アレ!万歳!!

アルバイトのMさんは、おとうさんが上新電機ご勤務です。

 

ご存じの通り上新電機はタイガースのオフィシャルスポンサーです。選手のユニホームやヘルメットにはJoshinのロゴが入っています。

ロゴに注目してください

今年はもうすぐタイガースが「アレ!」しそうなので、当店もユニホーム着用営業しているのですが、Mさんは以前に支給したユニホームではないものを着用してきました。結構、生粋のファンが着るようなデザインでしたので、

「あっ、自分でもってたんか?」と言ったら

「いやコレお父さんのです」とのこと

 

聞けば、さすが上新電機社員のご家庭で・・・タイガースのユニホームがごっそりあって、自分の可愛いピンクのユニホームを探すのが面倒な状態だそうです。

 

で、お父さんは「朱々で飲みたいわあ~」と言っているらしいのです。

 

そりゃ、タイガースファンのお父さんとすれば、18年ぶりの優勝を楽しみたいのでしょう。応援体制の行き届いた環境のお店があるとなれば、いよいよ「アレ!」となれば、じっとしていられません。

海苔の佃煮「アラ!」が関西では「アレ!」になっています

しかし、お父さんは娘のMさんから、来店を禁止されているそうです。

 

Mさんが恥ずかしいのと、家でお酒飲んで酔っ払って阪神の話をするお父さんが気に入らないからだそうです。もったいないなあ。

 

でも、最近Ⅿさんは「自分が働いていないときなら来てもいい」に緩和を考えているようです。やさしいね。

 

で、最近Mさんは私に「阪神はいつ優勝しますか?」と聞いてくるようになりました。なかなか難しい予想ですが、、、、、

 

そもそも「マジックナンバー」がよくわからないMさんにアレの日を教えるなんて無理ですけど。

 

お父さんに来店ルールを緩和する時期を見計らっているようですね。

 

親子の関係がやさしくなるなら、それはとても良い事です。

 

年頃のやさしい娘さんをお持ちのお父さんは、

自宅といえどもビール飲んで

「バックスクリーン3連発」とか「200発打線」とかのうんちくを喋りまくってはいけません、嫌われますよ(笑)

 

とにかく関西は今、しずかに盛り上がっています。幸せです。

 

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電気代削減で詐欺的代理店に関わった話

ひょっとして、詐欺的な業者さんと交渉していたのかも?って経験をしました。

 

電気料金を安くするために新電力会社と契約する事があります。

関西電力などの電力供給会社との直接契約ではなく、あいだに新電力会社をはさむことによって単価等が下がるのです。

どれくらい下がるのかは各社まちまちです。

 

私はこれまで3社と契約・解約し、今は関西電力さんと契約しています。なぜ3社を遍歴したかという話は長くなるので割愛しますが、いろんな事情です。

 

その3社目が「ハルエネでんき」さんでした。名前はかわいいのですがすごく大手で大企業です。

 

先日、営業の電話がはいりました 曰く

「ハルエネでんきの本社のモノです。過去に契約いただいていたお客様に電話しています。代理店をはさまず契約することによっておやすくなります。」と言ってきました。

私は、「じゃあ先月の関電の明細を見せるから、いくらになるのか教えてください」といって明細を送信しました。

 

電気代は ”基本料金”と ”3段階に分かれた単価” と”その他補助金・付加金等”の合計で決まります。

何回も何社も営業を受けているので、私も相当詳しいのですが、そのハルエネ本社を名乗る業者さんは、言ってる事がはっきりしない。

電気代のプロと話している気がしない。

 

ある程度の説明を聞いて、「では紙に書いた見積もりをメールで送ってください。」といったところ「ハイハイ」と答えがあって・・・

すぐにびっくりするようなモノが送られてきました。

コレです。

 

 

コレ、メモやんか?

私は「見積もりとは いつ、どこの会社の、誰が書いたもので、有効期限があって、事前の数字と契約後の数字とその根拠が記入されているものだと思いますが・・」

 

と伝えましたが、その後連絡はありません。

もういちど、その業者のメールアドレスを見てみましたが いわゆるgメールでした。

大企業の営業が会社からの発信でgメール使うかなあ?とも思いました。

 

いちおうハルエネさんコールセンターに電話して顛末を話したところ、100%ハルエネ本社からの電話ではない、とのことでした。

 

いわゆる詐欺的な営業なのですが、どうするつもりだったんでしょうね。

 

考えられるのは、契約のとれない代理店が苦し紛れに「本社」を名乗ったのではないかということです。(これは禁止行為です)

 

そうであるならば、とぼけた対応や、きちんとか回答しないメールともつじつまが合いますね。

 

もし、偽造した見積書が送られてきたら、警察なりハルエネなりに申し出るつもりですが、もう来ないでしょう。

 

交渉する→ 納得する→ 見積書をいただく→ 契約書を読む→ 契約するというプロセスを踏むならば必ずバレる手口です。

 

バレないように代理店契約に持ち込むつもりだったのかもしれません。危ないし、付き合うべきではない業者さんですね。

 

皆様もお気を付けください。電気代対策は必要ですが、詐欺も横行しているようです。

 

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飲食店の過失、謝罪のありかた

言葉の使い方によっては、

真実がゆがめられたり公正な判断の邪魔となることがあります

 

最近よく聞く言葉で、”使い方に注意しないといけないな” と思うのは

「故意ではなかった」「わざとではない」です。

 

プロ野球の世界で、

「投手がデットボールを出して相手選手に大けがをさせてしまった」時や、

「意図はしてないが動きの中で完全な走塁妨害をした」、

とかのケースで、

加害者側からは謝罪と同時に、きまって「わざとではない・故意ではない」というコメントがでます。

 

では・・・・

たとえば、

飲食店において

「つまづいてお客様の衣服に飲み物をこぼしてしまう」とか

「食べ物に髪の毛がはいっていた」とかのケースで、

 

「わざとではないのです」って言ったら・・・・・

事態はおさまらず、大炎上するでしょう。

 

これが民間感覚です。



実は

「故意(わざと)」と「不可抗力」の間に「過失」という概念がある事を知らなければなりません。

本人または責任者がなんらかの注意を怠ったりした結果、誰かに被害がでれば「過失」になるのです。

「過失」と判断されればある程度の責任が発生します。

飲食店ならば、不慣れな就業員の失敗や、異物混入などは全部過失で、経営者の責任はまぬがれません。

不可抗力かどうかは加害者側が決める事ではなくて被害者側や第3者の判断によるのです。

 

 

ですから、だれかが怪我をしたり、あきらかな被害がでているのに

加害者側が「故意ではない」と主張する事は、全く責任はない事=無実を主張しているのと同じです。

しかしながら、落ち度はあるはずなんです

ですから、不誠実な謝罪にしか見えない。だから炎上します。

 

「あやまってるんだから許してやれよ」っていう人もいますが

私にいわせれば「いやいや、謝ってないから」ですね。

 

「被害については申し訳ない」と謝罪しながら「故意ではない」と主張する事は「謝罪したあと、すぐに謝罪を撤回している」と感覚的には同じなのです。

 

飲食店の現場で こういうアホな言動を取る人がいない事を祈ります。

おかしな報道をみて 常識を見誤らないでほしい

 

 

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LINE公式アカウントの使いどころがきました

タイガースが優勝するとどうするんですか?」

お客様によく聞かれます。

私も、せっかくだから何かしたいのです。

ドリンクを無料にしたり半額にしたりするんでしょうけどまだ決まっていません。

クライマックスシリーズとか日本シリーズとかもあるので、やりすぎず、やりなさすぎずの”ちょうどええ”感じのお祝いプロモーションを考えないといけません。

で、わかりやすくて伝わりやすいプロモーションを考え出したとして、

どうやってお客様につたえるのでしょうか?

 

普通は数日前から店頭ポスターで訴えるんでしょうが、店舗前通行量は多くないので効果は低いと思います。

 

Instagramはいいですね。即時性もある。

しかし、読み手としては情報の件数が多くて目にとまらない可能性もあります。私も3000件以上フォローしてますのでね。

 

こういうときに頼りになるのが

「LINE公式アカウント」です

 

このシステムはお客様がご自分の意思でフォローワーになっているのですから、店頭ポスターよりもお客様に突き刺さりますし、来店確率は確実に高い。なにしろフォロワーさんはリピーターなのですから。

 

特に当店はともだち登録数をあせらずゆっくりと増やしてきました。

ともだち登録キャンペーンもしませんでしたし、ホール女子を使った勧誘もしていません。入会方法お知らせの紙をテーブルに置いていただけです。

 

会員さんは一気には増えませんが、LINEの「友だち」はこの夏で1000名を超えています。ブロックされた人を抜いても700人くらいになります。

 

即時性の優れたLINEアカウントに700人のリピーターがいるので、たとえば

「タイガースが今日優勝を決めたら、その瞬間に生ビール無料プレゼントします!!」

って告知もできます。

お店は7テーブルしかないので、宛先700人に対して1%反応したら満席です。

 

そう考えるとLINEアカウントはやめられませんね。

 

LINEアカウントは、リピーターだけが対象になるので、コストの増大や非効率を心配する必要もないです。

 

変な配信をして、ブロックを増やさないように気を付ければ、こんなに心強い味方はないですね。

アルバイト募集広告も出せます

 

(なんかセールストークみたいになってますけど、そういうことではありません)

使い方によって有効になるという話です。

 

そんな事を考えていたら、LINEの公式アカウント成功事例として、とあるグループに当店の話が取り上げられました。

 

ちょっと自慢させていただきます。ご参照に。

 

 

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謝罪するときは、いらん事言わない。これ、鉄則ですね。飲食店でもね。

オトナの演じる大人げない言動とでもいいますか、

「勉強になるなあ」と思わせる事件がありました。

(また、プロ野球の話ですみません)

 

9/3のヤクルト戦でタイガースの近本選手が脇腹にデットボーを受けました。近本選手はこの夏に巨人戦での脇腹へのデットボールで骨折して3週間休みましたので、同じ場所へのデットボールはファンにもショックでした。

 

さらに、ヤクルト戦では先日梅野捕手が左腕へのデットボールで骨折して、長期離脱中です。これ以外もヤクルトの投手陣は中日の石川選手の頭部にも当ててしまったり、他球団よりもデッドボールが多いのです。

ヤクルトの高津監督は、記者会見で毎回、「申し訳ない」と謝罪し、「わざとではないのだが」と「シュートを投げるピッチャーだから・・」というようなコメントを発しています。

そもそもゲーム中の出来事ですし、デットボールは他の試合でもたくさん出ていますので、ここらへんで落としどころになるのですが、岡田監督が「そうはさせない」と言わんばかりのコメントを発します。

 

www.daily.co.jp

www.nikkansports.com

 

曰く

「野村監督の時代から内角攻めを徹底させていて、高津監督はその信望者」

「試合終わって高津(監督)探したけど、ベンチにおらんかった」

「そういうチームなんやろ」

「シュートピッチャーやから当ててええんか」

「ピッチャー監督やから分からへんのやろう」

 

まあ、大人げないというか しつこいというか ・・・コテンパンです。

 

でも、岡田監督は、監督経験豊かなベテランで、解説者経験も長いので、マスコミにこんなこと言うとどうなるかを知っているはずです。

そんな人がこんな事を言う理由ってなんだろうか?と思うと、いろんなことを感じます。

 

私の考え方は

高津監督は謝罪はしていますが、そのコメントで不可抗力をにおわせています。たしかに不可抗力なんですけど、

プロの監督レベルからみたら、チーム別死球数や配球の方針などの傾向から見て、これを「不可抗力だった」で認めてしまったら、相手の思うつぼになる事を感じていたのではないかと思います。

 

で、やや大人げないコメントを発して、相手をやりにくくさせているように思います。

最終的には 球団幹部が公式会見で、「うちのピッチャーが下手くそなだけです」と言わせました。ヤクルトは方針を変える必要があります。

 

おとなげないように見せた、大人の戦いですね。

 

事の発端は死球ではなく、

高津監督の「わざとではない、シュートピッチャーだから」という不必要なコメントにあります。

不可抗力ということにして、内角攻めをさせる方針を変えたくなかったのでしょう。

要らんこと言わないで「申し訳ない。近本選手の回復を祈る」と言っておけばいいのに、、、、。シーズン中にヤクルト投手陣の同じような死球が各球団で起こっていて、いろいろ検証されていた中、同じようなコメントばかり発していたのが失敗だったのです。

 

「策士、策に溺れる」

 

岡田監督も梅野選手へのデットボールのときは、ここまで言わなかったのですが、その後の他球団へのデットボール等を見て、今回突っ込んだ発言をしたのだと思います。

一見、感情的で身もふたもない表現にみえますが、見事に不可抗力説をひっくり返しました。

謝罪するときは、いらん事言わない。これ、鉄則ですね。飲食店でもね。

しっかり謝罪することに徹して、まずは許してもらってから、

策を練ればいいのでしょうね。

 

 

この映画見たらええねん

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