飲食店長のブログ ~ 人材戦略の実践レポート

実際に飲食店を経営しながら、そのノウハウを突き詰める

2023-01-01から1ヶ月間の記事一覧

仁川ラーメン戦争(完)

昨年10月から不定期連続していた「仁川ラーメン戦争」についていったん完結させます。 結局は大きな闘争にはならず、老舗の「S」の営業に何の影響もでなかったようです。 新店のほうは営業時間も短いし、味は次郎系で個性的だし、価格も高いので、しばらくの…

危ない会社と付き合う

SNS関係で毎月〇万円でサポートをお願いしていた業者さんとの契約を半年前に、終わらせようとしたら、契約継続をお願いされて、、結局、料金が半額になって継続になりました。 毎月2時間程度の1on1オンライン相談(会議)があって、そこで決まったサポート…

当店の「オールスターゲーム」 

大学4年生のアルバイトさんは4月から就職なので、郷里に帰る人・東京に出る人・いろいろです。 3月になれば引っ越しも始まるので、2月が事実上の最終稼働でしょう。 希望スケジュールを調整して 2月12日の夜の営業を全員4年生アルバイトにする事ができました…

ブログとメルマガの役割

メルマガ・インスタ・LINE公式アカウント等、リンクさせながら取り組んでいますが、 異質なのはこの”ブログ”ですね。 ブログは商売のためにはじめたわけではなくて、 自分の考えをまとめるためと、 発想を記録しておくためにやっています。 もちろん他人様に…

速いけど軽い LINE

当店のSNSシーンを大きく変えた物、それはLINE公式アカウントです。 2021年1月からの運用です。今のところ、丸2年ですね。 知人に「やってみてくれへんか」と勧められて惰性で始めました。ちょうどコ〇ナ期間だったので、暇だったし不安だったからでしょ…

「〇〇そう」が伝わる。(Instagram)

ちょっとの間、当店のSNSアクションを洗いなおすブログが続きます。 8年前、グランドオープンしたとき、私はインスタはしていませんでした。フェイスブックぐらいはすこしやってましたけどSNS全般に熱心ではなかったです。 しかし、いざ商売をはじめてみ…

デジタルか?アナログか?、、メルマガ。

当店のメルマガ会員さんにお送りしている「誕生日優待券」の2022年回収数が約150枚でした。現在、配信数は600強なので、だいたい25%くらいの回収率だと思います。 お誕生日のお客様には 1人前3,980円のコースをプレゼントするというメカニズムです…

気の長い話

1年生のSさんは、とにかくミスが多い。 応募時期が遅かったうえに、よく帰省するので仕事を覚えきってないのです。彼女は入れ方のわからないドリンクが多いので、その都度質問してきますが、頻度を詰めてはたらいているわけではないので、忘れてしまってまた…

ハイクラス転職

「名選手、かならずしも名監督ならず」みたいな格言があります。 この格言に反抗するかのように、 昭和のプロ野球の世界では、阪急の西本監督とか上田監督とか、現役プレーヤー時代の実績は乏しいが、連覇や日本一を達成する監督がいました。 しかし、 最近…

スタッフィングの見直しが急務

アルバイトさんたちの2月希望スケジュールに変化が感じられます。 単純に言うと、「量」が減りました。 コ〇ナ規制緩和が本格的になり、4月には2類から5類に変わるようです。そうゆう雰囲気を受けて、旅行や帰省をする人が一気に増えました。 ここ3年、大…

ウルトラマンは公務員??

日米の感覚の違いを表す言葉として面白い言い方を聞きました。 「スーパーマンはフリーなビジネスマン、ウルトラマンは公務員」 日米で「誰に助けてもらうのか?」「誰がヒーローなのか?」の感覚として、どうしても日本人は「お上」に助けてもらう感覚があ…

「金の卵」の話

金の卵って言葉、ご存知ですか? きん‐の‐たまご【金の卵】 めったに手に入らない貴重な人材。 [補説]求人難のときの中卒・高卒の就職希望者をいった、昭和39年(1964)の流行語から。 そろそろ、本腰を入れて来年度大学1年生のリクルート活動をはじめようと…

文化のギャップを乗り越える

YMO(イエローマジックオーケストラ)で活躍された高橋幸宏さんがお亡くなりになったということで、お店でYMOの曲を流す日を作りました。 しかし、ここで問題が・・・ 多くのお客様や店員さんが YMOを知りません。曲も知らない人が多いのです。 「ショック」…

「時を知り、時を待つ」

コ〇ナ第8波が来ていますが、飲食店の時短営業要請などもなく、海外からの旅行者も入ってくるようになっています。 事実上の警戒感は薄れています。 ワールドカップの放映をみても他国の規制緩和はあきらかです。あれこれ、報道されていますが、皆さんの興…

しっかりしたお店があった

阪急岡町駅の西側に居酒屋さんと焼き鳥屋さんが並んで営業しているビルがあります。 その日、私は焼き鳥屋さんですこし食べて、お店を出ました。 隣の居酒屋さんがにぎやかだったので、ガラス戸を通して覗いていたら、お店の若い男性従業員(男の子ってかん…

”お手伝い”してほしいねん。

アルバイトのHさんとMさんが話していました。 「ココ(当店)のアルバイトは辞めようと思わない。」とのこと 続いて 「ほかのアルバイトは”仕事”って感じなんだけど、ココは”お手伝い”みたいなの・・・・」 はー、ずいぶんとリラックスしてはりますなあ。 で…

飲食は細かい仕事か?

飲食店長の陥りやすい穴・・・ 飲食店経営って 100円・・10円・・1円単位まで毎日細かく扱っています。とにかく細かい作業が多いですね。 今日、スーパーに行ったら、キャベツが1個100円でした。普段は198円位で高い時は498円にもなることがありました。安い…

部下を不幸にする上司・幸福にする上司

阪神タイガースの新監督が岡田監督に決まってから、岡田監督の方針・発言がYouTubeやスマートニュースなどに連日放映・掲出されています。 今日、ちょっと、おもしろいなあと思う記事がありました。 それは、「岡田監督は2月1日のキャンプ開始からしばらくは…

たいがいにしとかなあかん会話

半年間カナダに留学していたアルバイトの Sさんが帰国して、職場復帰しました。ひさしぶりなので仕事を覚えてるかどうかで、ドキドキしているようで、あれこれ確認していました。 私は 「心配すんな。あんた、もともと正確に仕事を覚えてなかったやんか。」…

自分で考えて動ける人

この年始、ほとんど毎日アルバイトさんは1年生だけの営業です。 と、いうのも地元大学生の採用状況が 2年生はゼロ 3年生は1人 4年生は1人に対して 1年生は5人ですから。 帰省者が多いこの時期、地元在住の方は「宝物」です。 地元在住学生と 地方から下宿…

損切り

「損切り」って重要です。 これは私にとって、苦い経験です。 お店をやりはじめて3年目、私は2店舗目の候補を探していました。2店舗あったほうが売上げも上がるし、危機管理できると思っていました。 店長候補に見える人物を採用することができ、物件も見つ…

社長の味見って必要なのか?飲食店の原点とは

食肉の値段が上がってきているので、外食各社が新しい仕入先や牛肉以外の肉のテストをしている・・・・とかの映像を見る事があります。 こういう映像の中で、私が嫌悪する映像があります。 それは社長室で、調理する映像とか、 社長が味見して決定するとか、…

年賀状とリテンションとロイヤリティ

電話会議システムで、公式LINEの管理会社の人と定例の打ち合わせをしました。 今年からは 「動画配信も積極的に使って行こう」ということになり、議論は、そのためには従業員さんの生き生きした動きは表情が効果的だよね~、って流れになってきました。 もち…

もはや 「価格勝負」ではない

外食各社がさらなる「値上げ」を発表しました。 電気・ガス・水道・原材料・最低賃金のすべてが値上がりしていますし、今後も下がる感じはありませんので、ここで価格見直しをしない会社は「無責任」とさえ思える状況です。 ですから、価格を上げる以外に方…

おしぼりの謎

本日、1月7日から2023年の営業開始です。 今年はどんな抱負をもって1年をスタートするのか!? 2015年にお店を開けて8年目です。”10周年”に向けての3カ年計画をスタートさせる年です。 10周年にはどんなお店になっていたいのか。 ものすごいおおざ…

成果を出す人間の特徴??

いまから、35年くらい前、 私が「外食産業」で働き始めたとき、社員用の研修が何回もありました。 当時の研修で講師がこんな話をしました。 「ある学校で、下駄箱の上に物を置いたまま、忘れて家に帰ってしまう生徒が多い事が問題となったので、2人の先生に…

飲食店営業は慢性的過重労働なのか ⑥完

【飲食業が過重労働になりやすいわけ 】 プロフェッショナル店長とは 店舗の責任者として人を束ね、施設と売上げを管理し、業績を高めていくための理論をもって運営している人です。「経営者」とは少し違います。オーナーシップをもった実務者とでもいいまし…

飲食店営業は慢性的過重労働なのか ⑤

【プロ店長】 人が本当に足りなくなれば、論理的には営業時間を減らす事が最も合理的な対策です。でも、それはなかなかできない。 そもそも、飲食店は多くの場合、運営戦略について合理的・論理的な判断ができていません。 考えてみてください。 飲食店をオ…

飲食店営業は慢性的過重労働なのか ④

【100食限定への疑問から】 さて、 飲食店営業は慢性的な過重労働なのかについて書きます。 このことについて、わたしが新たに考え始めたのは京都で1日100食限定のステーキ丼屋さんが繁盛し、その経営者がいろんなところで表彰され始めたころです。 そのサク…

飲食業営業は慢性的過重労働なのか ③

【超過勤務と過重労働の本質的違い】 通常、普通に営業できているお店が就業員の怪我や病気などののトラブルで人手不足に陥った場合、うまく乗り切るお店と、乗り切れないお店があります。 スケジュールに急な空白が発生するのですから、残業や休日出勤の発…