飲食店長のブログ ~ 人材戦略の実践レポート

実際に飲食店を経営しながら、そのノウハウを突き詰める

目先のことに囚われてしまった

手前味噌な話ですが


年末、高校3年生(本年4月進学)のMさんが応募してきました。当店は基本的に高校生は採用しませんが、大学進学が決まっている方は面接します。


Mさんは高校2年まで、とあるスーパーでバイトしてたらしいです。とても真面目で可愛らしい人です。

(高校卒業したらすぐに髪を染めたいと言ってますが)


大学が決まった後、スーパーからアルバイト復帰を打診されたようですがMさんはスーパーには復帰しませんでした。

その理由はスーパーは希望スケジュールを守ってくれないからだそうです。

もったいない話ですね。


特に年末年始はバイトが帰省するので、地元在住の大学生さんは喉から手がでるほど欲しい人材です。真面目で可愛らしければ言うことありません。ラッキーです。


とはいえ、12月のスケジュールは完成していたし、1月も人不足ではない。

3回生が就活で抜ける2月ぐらいからが新規採用のタイミングなのです。

なので私は、

「まだまだ3.4回生も頑張ってるし、新1年生は1月末くらいからの稼働だよ」と説明して採用しました。Mさんも快く受け入れてくれました。

この時点ではMさんをすぐに使う気はありませんでした。


でもMさんがあまりにも暇そうなので、12月末からすこしづつだけど働いてもらうことにしました。

結果、年末年始の大きな宴会では、ドリンク・生ビール係で頑張ってもらえたので助かりましたし、仕事ぶりも大変真面目で先輩アルバイトにも歓迎されています。希望の星ですね。


そもそも

今、「人は充足してる」と言っても、2~3か月後には 卒業や就活で 不足する事がわかってるんですから、Mさんの育成は第一優先されるべき事なんです。

でも、目先の経費や手間を惜しんで、大きな流れを見失ってしまうところでした。危なかったです。


高校生なのでお酒を飲んだ事もありませんし、居酒屋の仕事を教えるのは手間がかかりますが、このあと 4年以上お店を支えてくれると思えば苦労でもなんでもありませんね。


その学年における最初の採用者は 大変重要です。

上手く採用・育成できれば お店全体が希望を持てます。

新一年生の最初の採用がMさんで良かったなあ、と思います。