飲食店長のブログ ~ 人材戦略の実践レポート

実際に飲食店を経営しながら、そのノウハウを突き詰める

現場力

お題「これって私だけ?」

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感染騒動の中、お客様の外食指向の度合いを感じるために、

ときどき回転寿司さんに行きます。定点観測の意味ですので、いつも同じ店です。

移動はいつも250ccのバイクを使っています。

で、

 昨日、回転寿司屋さんに行きました。 

休日はいつも駐輪場が満車なのですが、半分以下だったので、

スムーズに駐車(駐輪)できました。

バイクを降りたところに、駐車場係のおじさんが(おじいさんかも)来て

「いつもは駐輪場はいっぱいになるので、その時は入り口付近のカラーコーン

立ててる場所にバイクを止めてください」って言ってきました。

そういえば、入り口付近にカラーコーンで囲ったゾーンありましたわ。

バイク用とは思わなかったですけど・・・・。

私は平日、普通に駐輪場に置いてるので、違和感がありましたけど、

おじさんが善意で言ってくれてるんだな、と思うことにしました。

でも

「だったら『バイク置き場』って書いとけばいいのになあ、」とは思った。

 

で、

思い出したのが、

少し前の不思議な経験です。

近所のスーパーにバイクで行きました。新しいスーパーなので利用は3回目位です。

バイクで帰ろうと思ったら 駐車場に標識があって「宝塚方面」と「仁川方面」に

分かれていました。私は「仁川方面」にハンドルを切りました。

すると警備をしていた人が「そっちは出れませんよ」と言ってきました。

仁川方面出口には ゲートとバリケードがあって 

駐車券のある自動車はゲートから出れますが、

駐車券のないバイクや自転車は出れないのです。

さすがに看板が不親切やなあ、と思った私は 

つい、警備係の人に「じゃあ、そう書いておいてくださいよ」

と、言ってしまいました。

すると警備の方の返答は「そういうことはお店に言ってください」でした。

 

しばらく絶句しました・・・・・・・

 

冷静になって、ゆっくり考えてみると

問題点は明確に見えてきました。

駐車場係の人は 現場の課題や問題に気が付いています。

そして自力で何度も対応しておられます。

現場の人がお客様にアテンションするパターンを作り上げています。

 

では、経営者はこの現場をサポートしているでしょうか?

駐車場係の人がお客様とこういうやり取りをしている事を知っているでしょうか?

知っていれば、

カラーコーンに「バイク駐車場」のアタッチを取り付けてあげたでしょうし

「出れない出口標識」は何らかの改善を加えたでしょう。

それがないから 

駐車場係の人はお客様と「無理のあるコミュニケーション」を取るハメになって

しまってるんでしょうな。

「現場力」は充実しているのに、生かされていない残念な事例と理解しました。

 

店長と駐車場係の人のコミュニケーションって

無いんだろうなあ。惜しいわ。