飲食店長のブログ ~ 人材戦略の実践レポート

実際に飲食店を経営しながら、そのノウハウを突き詰める

無慈悲な答え合わせ

今週のお題「感謝したいこと」

 

事実に基づくフィクション

友人の経営するA店は大手居酒屋チェーンのFCです

4月に緊急事態宣言が出たとき、チェーンの直営店は

一斉休業しました。

A店はFCなので、土日だけを休業しました

私は、「政府は時短要請しか出してない。

休業要請なんか出てないよ」といって

土日も営業することをすすめましたが、

A店は本社ににらまれるのが怖いようで

2か月ほど土日を休業していました。

 

A店の厨房の横には大きな窓がついています

テイクアウトを売るには抜群の設計です

緊急事態宣言中

近隣のお好み焼きチェーンが閉店したこともあり

この窓からお好み焼きとか焼きそばを売ったらいいやんか、

と、お話してみましたが、

A店は「ハエが入ってくるからイヤ」

といって、やりませんでした

 

今A店のテイクアウトの窓は 換気のため、 

この寒いのに 常時開いています

 

今、思うとこのA店には

「自粛期間もお客様をつなぎとめておくんだ」

という認識も意識もなかったんだな、と思います。

 

怖いのはこれからの展開です

 

感染騒動も第3波になりました。

一般国民の中にもいろんな意識が芽生え

「怖い怖い」だけでなく、きちっと対策して飲食したい

とか、対策してくれてるお店で家族での飲食ならできる

とか、感染騒動と自分の生活を折り合いつけて

無理のないようにしている人も増えてきています

 

飲食店もそれなりに営業できるようになりました

政府が自粛要請してきても、「じゃ どうしようか」と

考えるだけの情報を得ています

 

でも、需要は2~3割は減ってるでしょう

この数字は残酷です

 

お客様は減っているのです

 

でも 各店均等に 2~3割 減っているんではなく

 

ある店は もとに戻って前年なみの売上げ、

ある店は もとに戻らず前年対比 半減したまま

 

こういう状況になりつつあります

 

市場が縮小するって、こういう事です

市場では 無慈悲な選択が行われてしまう・・・

〇か✖かですわね

不要なお店がつぶれるまで 進行してしまう

だって需要がないんですから

 

先に紹介したA店は GO TO の期間も

売上は期待通りには伸びず

GO TO 終わったら 土日のお客さんも

ほとんどいません

ほんとうに 気の毒な状況になってしまいました

 

この半年間の 答え合わせが 徐々に進んでいます

第3波とか、再々休業要請とか、政策やTVの影響ではなく

お客様の「目」「感覚」による お店の選別がはじまって

います。

 

これは怖い・・・・

この「答え合わせ」には 追試がない・・・

来てくれるか 来なくなるか 答えは2つに一つ

 

でも正解は複数あるようです

昔ながらのやり方で常連を囲っていたお店もある

テイクアウトをやりまくって近隣を繋いでいたお店もある

大きな資本を使ってお客さんをつないでいたチェーンも良し

休業中もなにかの方法でお客様とつながっていた店もある

どんなやり方でも 関係を繋いでいたお店は

何とか生き残れているように思います

ありがたい事です

 

が、怖いよー