飲食店長のブログ ~ 人材戦略の実践レポート

実際に飲食店を経営しながら、そのノウハウを突き詰める

人不足っていうけどね ②

必要人員数というのは 

そのときの売上げに対して必要な人数です

ですから、

売上げが下がれば人は少なくていいし

増加すれば増やさなければなりません。

だから 

「人不足」を主張するなら

まず必要人員数を導き出す公式を共有して

おかなければなりませんね。

 

で、公式が共通ならば認識も共通する、

といいたいところですが、

そんなに簡単でもない。

 

たとえば 

平日には主婦パートさんがたくさんいるが

休日の人員が不足していた場合、、、、、


「じゃ、主婦さんに平日休んで土日働いてもらえば」って思うんでですが、

それは難しいんですね

 

主婦さんは日曜休みたい人が多いしね・・・

全体の人数は充分だがシフトは埋まらないなあ・・

と、なります

 

で、

店長が必死になって日曜日に主婦さんに

働いてもらえるようにしたとしても

代わりに平日休んでくれ、とも言えず

 

結局 

 

アルバイト数は 

平日は多すぎる、

休日はぎりぎり・・・となり

労務費はプランオーバー、

イヤイヤ働く人が多いので

内部からの不満も多くなり

マネージャーは調整に疲れて

お客様に集中できず

人は多いのに店舗サービスは低下

、という事態になります。

 

バランスが悪いんです

 

こういう事の原因は

こうなる以前から 

マネージャーが無計画な採用を

していたからです


こういうお店が休日の人員を

正常に配置するのはむつかしいです。

 

「平日は人余ってる、休日は不足」 

の状態から

「平日もピッタリ、休日もピッタリ」

に持っていくには

マネージメントチームの考え方そのものを

入れ替えた上に、

その考えを従業員全体に伝えて納得

させないといけないんですからね


大仕事ですわ

 

でも 

有能なマネージャーは 

この調整を短期間でやってしまいます。

スタッフ1人1人の都合や気持ちを

聞き出し、お店への協力を依頼する。

働き場所がなくなる人には

退職勧奨する事もあるかもしれませんが

とにかく、どの時間帯、どの曜日に働いても

同じ環境になるような職場を作り上げるのです

 

そうやって初めて職場が機能しはじめ、

チームのメンバーが働く喜びを知り、

お客様の心に届くサービスができ、

競争相手との闘いを開始できる。

 

巷では、、


厚生労働省のHPによると

日本における

11月16日~22日のインフルエンザの発生数は

今年46人 前年15390人だそうです


例年インフルエンザに対応していた人が

余ってるなら、少しはコロナに対応すること

はできないのでしょうか


できないなら その理由は何でしょうか


だれがその調整をするのでしょうか


こんな事実があるのに 

マスコミを通じて

「現場はギリギリの状態」

と言っておられる、、、、、、。


すみませんが、一般市民には

理解が追いつかない。


何かのバランスが崩れているのではないでしょうか

 

現場に忙しすぎる医療関係者さんがおられるのは、わかりますし、頑張って欲しいと思います。


でも、それは

日曜日のスタッフが集められなくて、

平日余らせている店長と同じような

マネジメントをしているだけではないのでしょうか。


間違ってますか?