飲食店長のブログ ~ 人材戦略の実践レポート

実際に飲食店を経営しながら、そのノウハウを突き詰める

GO直後のお客様のいろいろ

グランドオープンシリーズもこれで最終話です。今日はGO直後にご来店された不思議な人々について書きます。とにかくGO直後は「評論家」さんと「コーチ」さんがたくさん来られます。数人で来てくれて私と話をしようとしてくれます。「なんで仁川で店をやろうとしたのか」「もっとテーブルを入れたほうがいいんじゃないか」とか話を聞いてくれた後で、「ボトルキープはしないのか」とかの話題になります。後でわかったことですが、その人達は近所の違うお店の常連さんでした。あるときオーダーストップした後に、「店長のもうや」といって入店しようとされましたので、「ほかのお客様にオーダーストップしちゃったんで、無理です」とお断りしたら、それ以来おこしいただけなくなりました。しかたないですね。

 

ほかによくあるパターンは1人で来られるご老人ですね。とにかく従業員に長いお話をされます。なぜビールはこの値段なのか、こんな値段ではやっていけないよ、、とか言われました。このへんで従業員の育成の良い店は〇〇だ、とか他店の情報もいただきました。なんでこんな場所で商売はじめたんや!と怒られたこともありますね。

もっとも多くいただいたお言葉は「このへんで商売するのはむつかしいでえ」でしたね。たしかに飲食店の数が少ないから出店しましたので、過去に出店したが閉店したお店もあったんでしょうね。

まー、とにかく 「評論家やコーチ」の洗礼は半年くらい続きましたねえ。驚くのは、そのころ「評論家やコーチ」をしてくださったお客様は、殆ど定着せず、今はご来店してくれていません。自らのホームグラウンドのお店に帰って行かれたようですね。

ですからGO時からよーく見ておかないといけないのは、黙ってお食事をして普通に帰って行かれるお客様でした。こういうお客様がリピーターとなってくれています。結果論ですがね。

GOですからお客様の意見は大事に受け入れたい気持ちになりますが、いろんな方が来られますので、半年くらいは静観でもいいんじゃないですかね。しばらくは、どんなお客様に向いているお店なのか自分でもわからない状態がすこし続きますし。