飲食店長のブログ ~ 人材戦略の実践レポート

実際に飲食店を経営しながら、そのノウハウを突き詰める

人手不足考察②

現場が我慢強いと、問題の本質がいつまでも改善されない事もあります。


飲食店の人手不足を解消するために「すぐできる事」は 営業の縮小であることは前回の①で申し上げました。

もちろんそれは、一時的な危険の回避にすぎません。その先に「本質的な改善」があります。ただ、本質的な改善に経営者の目を向けさせるには、従業員が「すぐできる事をせよ」と詰め寄るしかありません。従業員側からの要求としては、営業の縮小以外にも「賃金の増額要求」があります。「こんな労働環境が続くなら、もっと払え!」と要求するのは正当な要求ですね。ぐずぐずしていたら、売上げも下がってしまって、人手不足ではなくなってしまいますしね。

 

でも、やっぱり、オーナーが本質的な改善に目をむけなければ 人手不足は解消しません。普通のオーナーならば 本質的な改善に取り組むでしょう。それはいろんなお店の特徴に合わせた活動になります。

 

しかし、日本の飲食店で本質的な改善がされてこないのはなぜか?それはチェーン店的な考え方の横行にあります。チェーン店は店長の権限を制限し、上意下達がスムーズになるためのシステムを作りがちです。店長の権限を奪ったり縮小したりするんです。信頼してないから。コンビニチェーンで現場の店長が営業時間を短縮してくれ、なんて言っても無視です。

現場に来ない経営者が勝手にルールを作って、最適な解決策を封じ込めてしまう。平時はそれでもいいでしょうが、有事となると・・・・最前線で戦っている兵士から武器を取り上げてしまうようなものです

 

「医療ひっ迫のため感染を減らしましょう」と訴える場面をよく見ます。お医者さんがテレビで医療のひっ迫について話している場面を見ます。たいへんだと思います。しかし、最終的に国民に対して「陽性者を減らしてほしい」という結論になるのがどうも納得できません。それも原因でしょうが、個人個人ではどうしようもできませんし。「ウイルスに言ってくれ」といいたくなります。

 

国民が緩んでるから看護師が不足するのですか。

 

だったら、「当病院はこれ以上患者さんは入れません」と貼りだして、従業員さんも普通に休んでください。問題ありません。

そして、経営者は「文句があるなら政府や自治体」に言ってくれ!っていう勇気をもってほしい。就業員は経営者に残業しすぎてメンタルがやられるからなんとかしてくれ、って経営者や自治体に言ってください。

 

残念ながら国民は看護師を雇えないんです。

 

職場の不満をうまく国民に向けさせられてませんか。

 

だから医療従事者さんには、病院の経営努力や行政努力の足りなさをもっと突いてほしい。それは医療従業員にしかできないんですし、本質改善の糸口になるからです。

 

 国民は業界のシステム上何が問題になのかわからないのです

職場環境の悪化を改善するために「コロナと戦う」っておかしいんですよ

職場環境の改善は経営者の仕事なんですね

 

 

でも、どうせ そんなことしたら風評被害やいじめにあうだろうって反論してくるんでしょうね。どこまでいっても勇気の戦いです


現場が我慢強いと、問題の本質がいつまでも改善されない事もあります。