飲食店長のブログ ~ 人材戦略の実践レポート

実際に飲食店を経営しながら、そのノウハウを突き詰める

マネしたらアカン相手はちゃんと見極めないとあかんよ

飲食チェーンあるあるを一つ言いたい。

実話ですが、京都のチェーン店で長期にわたって人手不足に陥ってるK店がありました。店長が変わっても状態は良くなりません。かたや、いつもアルバイトが充足しており、しっかりした店舗運営ができているS店がありました。ところが、長期にわたって安定しているS店にはこれといって、アルバイトを安定させるためのシステムやチェックリストがありません。習慣になってるからです。ほとんど退職者もいない。お店は良く売れるので、厨房では厳しいトレーニングが行われていて、先輩後輩の関係はきっちりしているお店です。

それに反して、人不足のK店は、良い習慣がぜんぜんないので、バイトは辞めまくっています。雰囲気も悪い。だから問題解決のために、退職予防のチェックリストとか、トレーニングのマニュアルとか、作ってはあきらめ、また作ってはほったらかしになっていました。そこに和歌山から、何を間違ったか、店長何人かがK店に勉強に行ったんです。聞けば「K店には優れたシステムがいっぱいあって、頑張っている」さらに「S店には紙に書いたシステムやチェックリストが無いから参考にならない」という認識です。彼らはK店が作ったシステムを書いた紙やチェックリストを喜んで持って帰りました。結果和歌山は成果なんかでませんでした。

お分かりのように、マネする相手間違ってる。これを「どくまんじゅう」って言うねん。 結果を出してるお店をなめたらあかんで。どのお店が良いか、数字を確認しないで、「ウワサ話」を頼りに遠くからきたんかな。

 

今日テレビで、感染対策優等生のドイツで感染爆発してるのはなぜか、という特集がありました。ドイツは感染対策の先進国であるという認識から始まる番組ですわ。感染対策先進国ってなんやねん。対策だけが良くて、結果が伴ってない国ですか?。

実は、日本の半分の人口で日本の20倍感染して10倍死亡しているのがドイツですね。マネなんかしたらアカン。聞けば「メルケル首相の演説は情熱を感じる」とか、そんな根拠ばっかり。ドイツの政策は「どくまんじゅう」やんか。せめて日本より数字の良い国のマネしましょうよ。