飲食店長のブログ ~ 人材戦略の実践レポート

実際に飲食店を経営しながら、そのノウハウを突き詰める

どんな時でもエエ店は流行るということです

伊丹空港の近くのK飯店に、昨日の夜の9時頃いきました。満席です。先日、緊急事態宣言中でも「しれ~とやります」と、おっしゃっていた、老舗の飲食店です。なーんにも他に店が無いロケーションで脅威の集客力を発揮していました。毎日午後6時から午前1時までしっかり営業。日曜日定休。いつもはCAさんもいらっしゃるし、カップルのお客様が圧倒的に多いですね。でも厨房は「おじさんとおじいさん」が5人位働いていて、ホールはマダム2人と若い「にいちゃん」です。金土日は混んでて入れませんでした。

 

非常事態宣言下で深夜営業してるって、アカンのちゃうかというご意見の方もいらっしゃると思います。でも、この店は許してほしい。別にヤミ営業してるんでは無く、要請に従わなかっただけです。したがわない権利はあるはずです。みんなが短縮してる中、この店が協力金を貰わず、営業しているのを見ると、飲食店の切なさを感じるんだ。


とにかく昔から「餃子の美味い店」で通ってて、僕も30年くらい前に、先輩に教えていただいて、そのころから古臭い店で、、そのころはおばあちゃんが餃子作ってたとおもうけど、、とにかくソウルフードなんです。「開けたら売れるかな?」というようなスケベ心で営業してるんじゃないと思います。そういうお店です。

 

実は、私1月16日の緊急事態宣言前夜に食べに来たんです。夜の12時ごろでした。ひさしぶりの利用でした。たーくさん従業員がいたけど、お客様はゼロでしたよ。そんな中、入店した私をマダムが覚えていてくれていて、それから私が行くたびに「今日もありがとうございます」って近くで小声で言ってくれます。宣言前夜、お客様がゼロの時に、入ってきてくれたお客さんって忘れられないんじゃないかな。だから来てくれるたびにホッとするんでしょうね。そういう気持ちを感じる言い方です。

こんな老舗でも営業中にお客様がゼロになったら すごい不安になるんでしょう。だから閉めるのは 怖いのかもしれません。今回は特措法で罰則ができるようになりましたが、摘発とかせんといてほしい。

営業するのも勇気が要るし、繁華街でもないし、愛されてるしね。