飲食店長のブログ ~ 人材戦略の実践レポート

実際に飲食店を経営しながら、そのノウハウを突き詰める

他店ですが、退職理由にあぜんとする

アルバイトのMさんは喫茶店でも働いていますが、その店を退職するようです。退職理由は、4月から対面授業が再開するので、学校がいそがしくなるから、です。でもウラの理由は、オーナーがスケジュールを事前に決めない人だから、だそうです。出勤した日に「次は〇日ね」と次の出勤日を指定してくるとのこと。まさか?と思いました。多分「紙に書いたスケジュールが無い」とかオーナーがだいたい「曜日」で従業員の勤務日を割り振っていたが、退職者が多くて曜日管理が乱れたとか、そういう事ではないかと思います。

で、Mさんが退職を申し出たら、オーナ―さんの抵抗が激しくて、なかなかすんなりやめれない。オーナー側も退職者が多くて、さすがにMさんに辞められたらこまるので、あれやこれや難癖をつける。これがまた不信感を増幅してしまう。悪循環です。私もあきれてものが言えません。こういう駄々っ子みたいな経営者、ときどきいますけど、やっぱりヒトかいなくなって、商売できなくなるんですね。

私がヒヤッとしたのはMさんはウラの退職理由である「不当なスケジュールシステム」についてはオーナーには何も伝えず、「学校が忙しくなるから」という理由で押し切った、と言う事です。

退職理由の統計とかありますけど、だれが聞いたか?どういうふうに聞いたか?によって答えが変わります。あらゆる統計がそうでしょうが、特に職場の状況を言い表すには、聞く側との人間関係や、聞く技術に影響されるんじゃないかな。

統計は「正しい物」として供給されますけど、退職理由とか複雑な事柄や人間関係が絡んでくるものは単純に表せない。そもそも違う職場で働いている人の退職理由を比べても、環境が違いすぎるので比較対象はできない。そう考えたほうがいいです。

統計を参考にしたい場合、いきなり大きな数字を持ち出すのではなく、1件でもいいから自分の目で見て、耳で聞いて、確信をもって見る事をお勧めします。そうすると数字の見方も変わってきます。

大企業が数字を駆使して大型投資してくる脅威に対して、そのちょっとしたズレや現場感の不足を突いて、こそーっと生き抜いていこうと思いますw。。