飲食店長のブログ ~ 人材戦略の実践レポート

実際に飲食店を経営しながら、そのノウハウを突き詰める

お客様にお願いしたり   注意したりするということは、、、

 

昨日もそこそこ売れていました。


その中で男性3人組いまして、離れた場所の6人席に座ってましたが、だんだん声が大きくなってきました。ほかの席に直接飛沫が飛ぶ場所ではないのですが、ほっておけないレベルになったので、私が客席まで行って「シーっ」って言いました。壁には『今は声のボリュームちょっと下げてね』と書いて貼ってあります。男性3人も「そうだった、そうだった」と言って少しおとなしくなりました。


こういう場合、飲食店長としては、他のお客様がどう感じるか?が最優先事項で、調子に乗って騒いでるお客さんに、いつ静かにしてもらうかを考えます。必要ならば容赦なくお願いし、場合によってはお帰りいただく事も辞さないです。まわりのお客さんが迷惑を感じているのに、気が付かない人たちは、お店の責任で排除するべきです。それができないお店は信用を失い、いずれは、ビジネス自体を失います。

これによく似た例で「未成年の喫煙」があります。今は店内禁煙が普通ですから、喫煙問題で困る事はなくなりましたが、その昔、明らかに中高生くらいの少年少女が、たばこを吸いだしたとき、どうやって排除するか?。「君たち未成年だろ、法律でたばこ吸ったらアカンでしょ」みたいなアプローチはほとんど失敗します。奴らはそんなこと言われるのはわかってるので「お前に関係ないやろ!」ってゴネます。私はこういう時、「この店の店長ですが、アナタたちはここでたばこを吸わないでください」って言って、相手が黙ってたら「私たちの商売の邪魔になるんです、あなたがたばこを吸っている光景はね」と言って、その場で灰皿を奪い、たばこはしまってもらいます。年齢なんか聞きません。

前者と後者の違いは「根拠」です。前者は法律が根拠、後者は自分の商売を守る事が根拠です。後者の場合、奴らは「お前に関係ないやろ!」とは言えません。

 

最近、大阪の知事か、元市長が「マスク会食」を義務化すれば、飲食店側がお客様に注意できる根拠を得る。お客様に注意しずらかったら「知事がいうてます」と言うといてください、とか言うてます。


飲食店をなめてもらってはこまります。


飲食店はお客様が食事される空間を心地よく守る義務があります。自分の商売を守り抜くためには、どんな事でもします。なぜなら、そのお客様の行為が他のお客様に不快感をあたえるならば、店長が動かないと、お客様からの信用を失ってしまうからです。知事の権威に頼るなんて、恥ずかしい事いたしません。

 

大阪府の知事はもっと一流の飲食店従業員と話をして政策立案してほしいと思います。

 

こんな事義務化したら、根性の無い店長が変な事言ってしまって、かえってトラブルが起こるでしょうね。「問題点」は マスクではなく「飛沫」なんですから。

未熟な根拠は余計に危険