飲食店がインスタやラインとかを活用する事は、いわゆるデジタル化と言われるのですが、その成功のカギは 「どんな写真を上げるのかではなく、どんなコメントを添えるのかだ!」という説を聞きました。とある成功店の話ではありますが、とても納得できる話です。
デジタルの中の「アナログ」とでも申しましょうか、「生のふれあい」がファンを生み、あたたかさや面白さを提供するんです。これまでとにかくインスタに写真を上げる事、その枚数とかに気を取られていましたが、そうではなく「1枚入魂」が正解なのかもしれませんね。肝に銘じたい。
昨日、1年生アルバイトのMさんとSさんが一緒にご来店してくれました。で、彼女らが「とろてっちゃん」を焼いていのを見て、「へたくそやなあ、」と思ったので、1人前プレゼントして私が焼いてあげました。当店は、今は、彼女たちにはさせていませんが、お客様がご希望なら店員がお肉の焼き方を教えながら焼いてあげる事になっています。私は、お客様がご希望しなくても、「ちょっとすみません」と入っていって、焼き方を「ご指導」させていただく事もあります。特に「とろてっちゃん」は焼き方で全然味がかわりますので、とても喜んでいただけます。今回の彼女らも、自分たちの焼いた味との違いを理解してくれました。こういう取り組みはお客様との関係を深めます。お店の雰囲気を良くして、将来的には売上げの向上につながってきます。
こういう良質なアナログ体験が多ければ多いほど、「良いお店」であり、お客様のお店に対する好意は盛り上がってきます。アルバイトのMさんもSさんも次からちゃんとできるようになったと思います。
SNSを重用する時代ではありますが、それだけで競争に勝てるのではなく、その中にどれだけ「アナログ」を入れ込む事ができるかが繁盛店を作るための秘訣なんだと思いました。
「SNSを導入しただけ」のお店ってたくさんあるなあ、とも思いました。