飲食店長のブログ ~ 人材戦略の実践レポート

実際に飲食店を経営しながら、そのノウハウを突き詰める

「覚える」ではなく「理解する」職場にするための努力

新1年生が育ってきたので、アイドルタイムに私と1対1で働く時間を設けることにしました。昨日はホール女子のMさんと一緒に働きました。

なんかわからない事あるかい?と聞いたら、レジの打ち方がわからない、とのこと。ほな、ちょっと練習してみようか、ということで架空の伝票を作って、それを打ってみよう、となりました。

そこで問題発生。

当店には、メールマガジンと公式LINEアカウントがあり、それぞれに値引きクーポン商品がありますが、Mさんはメルマガも公式LINEも、全く認識していません。こりゃレジ打ちどころか伝票が成立しません。ですから、まずメルマガと公式LINEに登録してもらって、そのメカニズムを理解してもらうことからはじめました。

Mさんはレジの打ち方とか修正方法とかがわからない、と言っていますが、

伝票が作れない人はレジなんか打ってはいけません。

つまりMさんは、自分が「どこにいるのか」がわかってなかったんですね。五里霧中といいますか、ぼやーっとしてたんでしょう。私はこれまで何度か Mさんに、「作業をおぼえるんじゃなくて、理解してください」と言っていましたが。作業を追いかけるだけで、精一杯だったんでしょう。それは悪い事ではありません。

だから、十数回働いた後に、理解していないジャンルを突き止めて、本人に伝えて、わからせる作業は私がする事にしています。この話し合いは教える方が説教しているような役目になります。結構ハードな状況になるので、バイト同士のトレーニングにこのレベルまでを求めてもうまくいかない。

今回Mさんとは良い話合いができました。この経験を生かして、表面的な作業を「覚える」のではなく、誰のため、なんのための仕事なのかを「理解」する事に重点を置いてほしいと思います。そう伝えました。

そうしてくれないと、2年生になったときに「後輩に見せられない先輩」になってしまう。それは悩ましい事です。「使えない」ということになるので思うように働けなくなるかもしれない。

私は優しい店長ですが、職場としてこういう厳しい側面がある事を否定はしません。

まだ全然間に合うので、頑張ってほしいですね。これからの変化に期待です。丁寧にコミュニケーションしているから大丈夫だと思います。