飲食店長のブログ ~ 人材戦略の実践レポート

実際に飲食店を経営しながら、そのノウハウを突き詰める

人不足のお店の情報が入ってきました。

アルバイトのYさんは、当店とは違う飲食店でもアルバイトしています。その飲食店がこのお盆期間、人手不足に陥ったようです。昼から夜まで10時間以上営業するので、十数人が雇われているのですが、実質稼働しているアルバイトさんは3人になってしまったようです。実習だとか、帰省とかいろんな理由があるようです。

オーナー婦人が「みんな、入ってくれないんや」とÝさんの前でぼやくので、Yさんがいろいろ提案したみたいです。

「髪の色はもっと自由でいい事にしたらいいんじゃないですか」⇒拒否、

「ピアスなんかも認めたらいいのでは」⇒伝統がある、と拒否、

「主婦をもっと採用したらいいのでは」⇒派閥ができるからイヤ、と拒否、

日頃は まかない制度も無し、昇給もないようです。もちろん懇親会も無い。

Yさんは自分の負担が増えてしまって、困っているそうです。

私に「店長だったらどうしますか」と言われ・・・・・

 

私は「そうならないために経営側の普段の行動があるんだが、もはや人はいないから、お盆は休むしかないんじゃないかな。」としか言えませんでした。

 

「現場にいるけど 現場感の無い人」が店長をやっていると、こういう事になります。現場をみたら、やるべきこと、やるべき方向性は明らかなのですが、伝統とか従来の考え方に行動を支配されてしまって、変化できない。

直近のスタッフに幻滅されている事に気が付いていない事が最大の悲劇です。スタッフは営業破綻するんじゃないかとさえ思うでしょう。

Yさんは「自宅から近い場所にアルバイトできるお店ができてよかったのに」と言っています。1年半前にグランドオープンしたときに採用されたようですが、その時の喜びをうらぎってはいけません。

変化を怖がらずに、最善を尽くしてほしいね。