飲食店長のブログ ~ 人材戦略の実践レポート

実際に飲食店を経営しながら、そのノウハウを突き詰める

お客様の中から、アルバイトは採用されますね

ここ1年くらいの間、よくきていただけるお客様から相談をうけました。

聞けば歯医者さんの経営をされている方で、以前の経営者の時に採用されていたアルバイトさんもいるのですが、どうやったらアルバイトを増やせるのか?という悩みです。なにやら「お局様現象」のようなものもあって、ベテランと新しい人の融合にもなやんでいたようです。私もいろいろ話を聞き、私のお店のやり方を説明したりしました。

こういう相談は時々あるのですが、

相手方の理解はたいてい「関西学院大学が近くにあるので、良いですね」と感じてしまって、「自分たちには参考にならない」「自分たちはもっと大変だ」となります。

残念ですが、人のやり方を聞いて、その本質は何なのかを考えたり、理解する人は少ない。

当店はマンモス大学が近いから、それに合わせたシステムにしているだけです。

もし、近くにマンモス団地があれば、主婦の人を活用できるようなシステムにしたでしょうし、繁華街ならばフリーターを活用できるようなシステムをつかったでしょう。

要は運営上予測される、「人不足になる時期や原因」を予測して、それにどうやって対応するのかを考えてスタッフィングを整えていくのです。

 

たとえば

下宿大学生が多いのに「お盆はお店が売れるので帰省してはいけない」とか、打ち出したらアカン。でもそんなこと言うてる経営者もいますよ。

大学生は、サークルで休む、ゼミ旅行で休む、免許合宿で休む、髪は染めます。これが受け入れられないなら、大学生は雇えない。

これらの普通の大学生がやっている事をうけいれたから、「応募のとまらない店」ができるのです。応募が止まらないから、適正の高い人が採用できます。

店舗近辺に住んでいる人の中の最大公約数の中から採用する。つまり「お客様」の中からアルバイトを採用するという事です

 

地域ごとに、こういった「急所」はある。そこを的確につけば、どんな地域でも「応募の止まらないお店」はできます。応募が止まらないので、タウンワークとかの短期で高価な媒体はつかわず、もっと安い物を使う事になります。「採用単価」はゼロに近い。

 

バイトが揃わないお店は、長期的には売上げもあがりません。