いろいろ商売に対してはアゲインストな風が吹いてますが、なぜか、アルバイトさんの数は増えています。応募があるからですけど。
今のところ公式LINEアカウントからだけ応募できる状況なので、コスト0で採用ができるわけです。ですから面接の審査基準も相当高くなりますし、入ってきた人の育成は十分すぎるほどの手間をかけられます。あとは売上げが上がってくるのを待つばかり、っていう体制になってきました。
新しい人が入ってくるので、これまで通り入れない人もでてきます。それは仕方のない事で、その問題を解決する方法は「売上UP」しかない。こういう組織作りは面白いです。
「労務費は削るもの」と考えてらっしゃる人も多いですね。特に経営に携わる機会の少なかった人が、マネージメントの世界に足を踏み入れた初期段階においては、投資として人の量を増やす事なんて、まずできないですね。それが、莫大なコストに見えますから。
でも、長年マネージメントをしていると、人材育成が最も効率よく経営状態を高めてくれる方法だという事を思い知る事になります。
人材がいなかったら、なーんにもできません。ご来店されるお客様に対応するだけで精一杯になります。こういう状況になった場合、飲食店側が「精一杯」と思っていても、お客様サイドでは「不満」なサービスになっている事もしばしば。
人が充足している事によって、プランB、プランC、のサービスを展開でき、「手を変え品を変え」、精度を高めていく事ができる。
最近、採用したアルバイトさんについては、手順のトレーニングはバイト同士でできるので、私は総合的にどうしてほしいかを会話する役目になっています。
たとえば「お客様が空いた皿をテーブルの端に寄せたら、それは『取りに来てほしい』っていてるんです。そういう『無言のメッセージ』をわかる事が大切」とか「おしぼりは何度変えても構わない。よくお客様を観察して自分だったらここで新しいおしぼりがほしいだろうな、と思ったらもっていってほしい。自分基準で判断しなさい。パターン優先では無い。」とか。
求めるサービス像を伝えるようにしています。
こうやって、サービス適性を引き出し、増幅して戦力化していけば、必ずビジネスを成功させてくれる人材に育ちます。
だから、労務費はコストではなく「投資」なんです。
もっと「人材育成」のチカラを信じたらよいのに、と思います。