飲食店長のブログ ~ 人材戦略の実践レポート

実際に飲食店を経営しながら、そのノウハウを突き詰める

カウント2ボール0ストライクでの、申告敬遠について

今週のお題「爆発」

阪神VS巨人3連戦のまっただなかです。私もじっくりTV観戦しています。野球の中の話ですが、リーダーシップを考える上で気になった事がありました。「飲食店長のブログ」としてご紹介し、皆さんの見解が欲しいな、と思っています。

巨人の原監督は経験が豊富で采配上手といわれています。阪神の矢野監督は采配の評価が高くありません。

矢野監督は投手をイニング中に交代させることが少なく、接戦で負けている時に、出した1人の投手が1イニングで3点くらいとられて、試合を落とす事が多いです。ランナーを貯めた時点で「代わりはおらんのか?」とファンは考えますが、同点以下のケースで勝ち試合に使う投手は滅多にない。昨日も1点負けていたので、勝ちゲームで出てくるセットアッパーではなく、その下のランクの投手ばっかり出てきました。

原監督はこの2試合で、投手が打者に対して数球投げた後、ベンチが「申告敬遠」にする事が2回ありました。見方によっては投手が打者に対して勝負を仕掛けているのに、カウントが不利になったから、途中で勝負を取り上げてしまって、ベンチの指示で敬遠の四球にしていまうのです。(投手の立場を思ってのことかもしれませんが。)

この試合ではありませんが、原監督は、打者に数球投げたあとに投手を交代させて、交代した投手が1球投げただけで打ち取った采配もありました。1イニングに何人もの投手を投入することなんかざらにあります。

それで、投手は成長するのでしょうか。

原監督の采配をみていると、選手の成長には期待していないのではないか、と思います。「結果を出すためには仕方ない」とばかりに、仕事を完了させる前に担当を変える上司に見えてしまうのです。戦力が豊富で上司が経験豊かだからできるのかもしれませんが、これだけ「途中交代」が多く「上司が偉大」ならば、どうしても部下は上司の顔色をみてしまうのではないかと思うのです。

上司の顔色のほうが「勝ち負け」より気になるように組織なってしまえば、結果も出なくなるでしょう。試合がはじまれば、育成は考えないのか、試合を通じて成長させるのか、、、どちらも正しいのですが、私は矢野監督に勝たせたい。

昨日、タイガースの小野寺選手が8回の先頭バッターの代打で出てデットボールになったとき、すごくうれしそうにしていた姿を見て「この人は勝利にこだわっているな」と思いました。采配のチカラにおいては原監督は12球団でナンバーワンですが、そろそろ「おごり」にもつながってきているのではないかと思いました。

長年経営者としてやってる人も、気を付けないといけませんね。

 

ちなみに昨日は阪神が劇的サヨナラホームランで勝ちました。