飲食店長のブログ ~ 人材戦略の実践レポート

実際に飲食店を経営しながら、そのノウハウを突き詰める

長期OFFを申し出てきたアルバイトさんの話の続編

長期OFFを申し出てきたアルバイトさんの話は前回書きましたが、後日談が出ました。

気を使っていた彼女の気持ちも改善され、わだかまりなく休むことになったあと「シフトは出しませんが、忘れられないように食べに行きます」とLINEが来ました。

 

そういえば、従業員が友人と食事に来た時、必ず何か1品をプレゼントしていました。私としては「従業員さんの顔を立てる」という感じです。チーズチヂミとかキムチ盛とかアイスクリームとかですけど。

代金をすこし値引きしてあげるときもあるけど、1品プレゼントするほうがコミュニケーションもあるし、お友達やご家族にも挨拶できる。個人店ではこういうことやり放題ですけど、チェーン店では難しいかもしれません。予算に店長がおごれるワクなんかがついてるとできるけど、そんな会社、今はないでしょう。

私の勤めていた会社には、上司が部下におごれる予算がありました。普通の会社は接待費を流用したりして、上司と部下が飲んだりできるのでしょうが、その会社は上司が部下とコミュニケ-ションするための予算でした。もちろんお酒を飲んでもOKです。

この予算の存在は、助かったし、勉強になりました。社長の考え方もわかったし。金額の多さや少なさではなく、上司は部下と目的をもって飲み、コミュニケションしなさい、というメッセージです。

管理職にオーナーシップを持って働きなさい!!と百回言うよりも、こういう予算を付けて「使い切りなさい」と言ったほうが、チームに対するオーナーシップが身に付きます。私にとって、その予算を使う経験は 今も財産となっていて、自分の商売を支えてくれています。感謝しかないです。

経営者が変わって、真っ先にこの予算は無くなったようですが、残念だったですね。今の法律下では難しいのかもしれないですが。

自営業はこういうところがラクで楽しいですね。