飲食店長のブログ ~ 人材戦略の実践レポート

実際に飲食店を経営しながら、そのノウハウを突き詰める

当日キャンセルへの取り組み

昨日から営業を再開しました。

アルバイトのRさんは体調を崩したらしく、当日キャンセルになりました。

2時すぎにLINEをもらってたようですが、私が見なかったので4時ごろ電話がかかってきました。あきらかに風邪をひいている声でした。私は「了解、お大事に」と言って手短に電話を切りました。妻が掃除とかしてましたので、そのまま残ってもらいましたが、結果として無茶苦茶ひまでしたから問題はおこらなかった。

過去、何度か書きましたが、

私のお店ではスケジュールを作った後にキャンセルしなければならないようになったときは「なるはやで店長に連絡する」がルールです。その際LINEを出すだけでではなく、私が「了解」という返信を出すまでは、頑張ってくれ、と言っています。なぜならばLINEを見てなくても「既読」が表示されることもあるからです。キャンセルには対策を講じる必要があるので、私に伝わった事を確認できるまでは本人の責任としています。ただしキャンセル申請については「了解」以外の答はしない。つまり「あかん」とか、「困る」とかは絶対言わないと約束しています。

キャンセル対応は誰が責任者でどういう対応になるのかを、オリエンテーションでしっかり説明していましたが、昨日のRさんは風邪をひいてる中、きちんと対処行動をしてくれました。やはり納得のいく説明をして合意しておく事は大切です。

 

「休む時は自分の交代は自分で探しなさい」というルールのお店も多いようです。

しかし、昨日のように風邪で休む人にそんなことを求めてもいいんでしょうか。体調が悪い人に仕事をさせてしまっては、仕事の精度も下がるし、モチベーションもなくなるし、信頼関係も崩れますよね。

実は、何年も前から「休む時は自分で交代を探さないで!」という事を訴えてきましたが、それでも、自分で探そうとする人が発生していました。いろんな言い方、伝え方を試して、6年目の今の言い方になって、自分で探す人がいなくなったように思います。

つまり「了解」以外の返事はしない、と言い切った事が良かったのかもしれません。言い方わるいですが、経営者は基本的に信頼されていないので、ちゃんとした言葉で、相手が理解できる角度から、言い切ってあげる事が大切です。信頼関係を作るひとつの鉄則だとおもいます。


ひとつのルール決めで、相手の立場に立った素晴らしい理念かを伝えるだけでは不十分で、運用方法におけるお互いの事務的な義務まで提示しないと、上手く動かない事がわかりました。


「要請」だけでは社会は動かないんです。運用ルールが不明確で不公平だから