飲食店長のブログ ~ 人材戦略の実践レポート

実際に飲食店を経営しながら、そのノウハウを突き詰める

いろんなタイプがいますが、手がかかる人は・・・。

なかなかうまく仕事ができないKさんの話をします。

 

もう入店して5カ月以上になると思いますが、Kさんはうまく仕事ができない。

 

最初、研修期間を10回くらいとったので、決してほったらかしだったわけではないです。反応も良く、馴染んでくれていました。

ただちょっと心配だったのは、同じことを何度も教えさせることでした。

おそらくは、気後れするタイプなんだと思います。「これ、やっていのかな?」とか「こうだったかな?」と思うと足が動かない人ですね。必要な作業をしないので、「次なにするべきだい?」と聞くと「~です」と正解が帰って来る。理解しているのだから、いいかな、と思って静観していました。

当店は、特にトレーニング記録などは残していないし、シフトにはたくさんの人数が参加しているので、新人は入店して3ヵ月ぐらいは、「初対面」の人と働くことになる。先輩にとって、その新人がそれくらいの仕事をマスターしているのかが、わからない。

みんな優しいので、やるべきことをやらない事があっても、「まだ知らないんだな」と思ってカバーしてします。自粛期間だから、ヒマだし、それでもなんとかなる。

私だけが、ずーっとカバーしてもらっている彼女を見て「この人はいつになったら仕事を覚えるのかな?」と心配する日々でした。

結局、お店が少し忙しくなると、何にもできない、何にもしない彼女は、周りから無視されることになります。「足手まとい」ですね。

 

私は「こりゃダメだわ」と思ってサポートし始めました。ヒマな時間に私と彼女だけの時間を作って、あえて次にしてほしい事を言わずに、待っていると、必要な事をしない。できない。指示待ちです。最初は指摘したりもしましたが、効果無しです。いい表情をする人なので惜しいなあ、と思いながら悩んでいました。

 

結果として私が到達した結論は「お客様をどう見ているのか、を話し合う事」です。

いろんな人に教えられて、サポートされているうちに、先輩や店長の言う事ばかり気になってしまって、動けなくなっていました。

動かないから誰が困るのか、それは「お客様」なんです。お客様に悪影響が出るから先輩や店長から無視されたり、きつく言われたりするのです。

彼女に中で一番、問題なのは 「お客様の心配をしない事」です。お客様の心配をする事を自分の責務と思ってないから、優先順位が無く、指示待ちになるのです。ある意味、これは大問題ですね。

 

当店は「従業員はお客様のためにベターだと思えば、習ったやり方でなくても良い」店なんです。そういうお店では困る正確の人もいるのはわかりますが、ここは譲れない。

 

みなさんの周りにも、こんな従業員さんいませんか

「お客様が〇〇って言ってたんですが、どういうことですか」って店長に聞いてくるタイプ・・・・。

店長が「お客様の情報はキミが聞いてくるんですよ。俺が知ってるわけないやろ。自分で確かめて来て下さい」と言ったあとに悲しそうになる人・・・。店長は神様ではないのです。

 

手がかかるかもしれませんよ。