飲食店長のブログ ~ 人材戦略の実践レポート

実際に飲食店を経営しながら、そのノウハウを突き詰める

この1年半を経て 今の 飲食店の気持ちと状態

「この1年半の 飲食店の気持ちと状態」の続きのような文章を書きます。

営業を再開し、時短要請も終わり、協力金もなくなったときから、新しい戦いが始まります。

世間は第6波の心配はそれなりにするのでしょうが、第5波までに何が起こっていたのか、何をすればよかったのか、が検証され、国民にむけて論理的に説明されるのか、といえばおそらく無理でしょう。そんなことしても、政治家さんには損ばかりですからね。ある程度「うやむや」のほうが次におこるトラブルのときも便利ですから。

たとえば

飲食店で食事をすることは、「感染症対策としては悪いこと」

飲食店で食事をしてお酒を飲むことは、「同じく極悪で 感染を増加させる事」

となっています。

もし、次に第6波がおこれば、

政治家は飲食店に対し、「時短と禁酒」を要請すれば、「仕事した」事になり、有権者の誹謗をうけなくて済みます。だから「うやむや」のほうが良いのでしょう。

しかし、これが「落とし穴」なんです。第5波を見ればわかるように、飲食店が時短しようが禁酒しようが、感染症は大流行しました。そして急に収束しました。だから、現時点での飲食店での行為は、感染爆発の原因ではないはず。そこのところを検証することが大切です。ほかに大きな原因があるかもしれません。

 

飲食店はここ1年半、いろんな感染症対策をしました。マスクしました。アルコール液配置しました。お客様のお熱をはかりました。換気強化に投資したお店もあるでしょう。でも、どの投資が有効で、どのアクションは無効なのか、誰も検証してくれませんので、やめれません。

でも、時短要請が出るときは、感染対策にどれだけ投資してるかなんか関係なく、全店に要請されます。

今回から「認証店」のみお酒を売ってもよいという触れ込みになっていますが、「何が認証されたのか」をたどれば、それがちっとも合理的なものではないことは明らかです。2~3分みて認証しただけですから。

 

つまり、この感染症はどうやって感染を広げていくのか、または収束するのか、ほとんど、つかんでいないままなのに、自粛要請だとか時短要請だとか酒類提供禁止とか言ってるんです。「たぶん、まちがいない」とか「おそらく、そうだろう」という分科会さんのあいまいな判断に基づきます。

 

原因と対策がよくわからないから、感染対策の指導をするのではなく、「飲食店でお酒を飲むのは怖いことなんだぞ」と社会を煽りました。これのよって繁華街に行く理由がなくなり人流が減るからです。でしたら郊外でぽつんと1軒だけやっているお店や ロードサイドの牛丼店なんかは、なぜ自粛したりしなければならないのか・・・。人流も関係ないし、宴会などの3密もないのに・・・。 

飲食店全部に網をかける必要はないはずですが、特定地域のお店だけへの自粛要請への反発に耐えるだけの根拠が無いのでしょう。

事実として、大阪府は最初は梅田となんば地域だけの規制だったのに、いつのまにか全域になりました。そして兵庫や京都も追従しました。繁華街への人流を止める事が目的だから、梅田、なんば、三宮くらいでいいのに、ひっそりとした地方都市とか、ぽつんと1軒の店なども、時短になってしまいました。全店時短になったので、何が原因だったかわからなくなってませんか。

そんな中、百貨店でクラスターが起こっているんだから、いわんこっちゃない。

政府は飲食店のせいにして、逃げ切る予定が、狂いましたね。

今回の人流対策も成功ではなかった

 

人流を止めるために飲食店全部に「汚名を着せた」んです。この「汚名」はなかなか晴れない。いまだ飲食店は「怖い場所」と思っている人も多い。企業の歓送迎会の予約なんか全くなくなった。この需要は破壊されたままもとにはもどらない。

スポーツイベント関係の需要もなくなった。例えば、甲子園に5万人集まった後の食事とか、競馬場に7万人集まったあとの食事とかをあてにしているお店もあっただろうに、もう復活はできないだろうね。

 

人流を法的根拠なく止めるために飲食店をやり玉に挙げた人たちに言いたい。

飲食店は本当に怖い場所なのか。

 

今後、インフルエンザが流行しただけでも、「禁酒令」を出すのか。

インフルエンザでは出さないならば、もう、禁酒令は 出すな! 論理的におかしいぞ。