飲食店長のブログ ~ 人材戦略の実践レポート

実際に飲食店を経営しながら、そのノウハウを突き詰める

お酒を夜までのめるようになったのですが、世の中は大丈夫ですか

わが店も今日から時短要請解除になりました。お酒も売ることができますので、形式上は「元通り」になります。でもお客様や私たちの意識はぜんぜんちがうものになっています。またひとりひとりの「常識」も微妙にズレました。外食をしてお酒を飲むことに対する罪悪感のある人もあるのではないでしょうか。
 
各知事が時短要請解除を発表するときに、大まかに言うと下記の4点くらいの「お願い」を付け加えているようです。
 (1)同一テーブル4人以下
 (2)2時間以内の会食
 (3)認証店舗の推奨
 (4)マスク会食の徹底
 
もう、協力金は出ませんので、「これをしないと協力金が貰えない」という事でもない。法律や条例としてきめているわけではないので、これをしない事が違法でもない。つまり、知事の談話みたいなものです。
決してこの項目を守りたくないと言っているのではないです。だいたいのお店は出来ているともいます。
でも、飲食店各店は要請解除にあたって、今、いろんなイベントやバルへの対応、アルバイトの手配等々、実質的な仕事がとても多いので、「義務」でもなく「リスク」もない「知事の談話」なんかを緻密に聞く余裕なんかないんです。
 
そんな中、知事は「ルールを守ってください」とか言う。知事が「ルール」というからには罰則付きの法律とか条令かとおもえば、そうではないのに・・・。あいまいな言い方です。大阪でいう「いうたもん勝ち」みたいな言い方。根拠も罰則もない談話です。本来、自由が保障されていることに「制限を加えた」と言われて訴訟になっても困るので、こんな感じになるのかな。根性無しやな。
 
しかし、この記事を見て、これは「社会的な規則」だと思い込む人もいます。そういう人はいまだに外食はしないのかもしれませんが、陽気に飲んでる人を見て「ルール違反」をしていると思います。飲んでる光景をみて、けしからん人、けしからん店になります。本来は自由なのに。
 
こういうことが社会的な分断を生み、お店にも、お客さんにも、お客さんじゃない人にもストレスを生みます。議員さん知事さん行政のみなさんが、きちんとした法律にできず、協力金も出さないので 価値観が共有できないのです。
 
飲食店を営む側は、やる事はやってるので、第6波がきても大丈夫な医療体制を作ってほしいと思っていますし、飲食店側の思考ではない人は、もっと飲食店に「ルール」を守らせて、第6波が来ないようにしてほしい、と思っているでしょう。
 
知事、議員のみなさん。今、何をしているのですか?
「お願い」ではなく、「今やっている事」「今、考えている事」を発信してください。あなたたちの発信が「分断の源」になっています。政治の目的は分断を煽る事ではないはずです。