飲食店長のブログ ~ 人材戦略の実践レポート

実際に飲食店を経営しながら、そのノウハウを突き詰める

自粛要請解除後1週間。これからが面白いのに

自粛要請解除からほぼ1週間経ちました。売上げも波はありますが、回復してきています。ここからが正念場でおもしろいのですが、テレビで取り上げられるようなこともなくニュースにもなりませんね。

知りたくないですか?

ほとんどのお店が営業自粛している中、1軒だけ通常営業していて大繁盛していたお店は、他店が全部通常営業しだした後に、閑古鳥が鳴くような状態になっているのではないか?ほんとうはお客様は他の店が開いてないから我慢していた!とか。興味あるわあ。

私が自分のお店で一番「面白いな」と思っているのは、ここ2年近く、ずーっとヒマでピークタイムがない状態で働いていた1年生とか2年生が、急に普通の営業状態になって戸惑っている状態です。「面白い」といっては失礼ですが、本当にとまどっています。

そこそこ経験があるので、体は動くんです。

しかし忙しい時間帯の経験がないので、必要な作業はできず、不要な作業をするのです。例えば、彼女らが何をしたかというと・・・

忙しそうだから、他人を手伝おうとします。でも彼女らのすることは1つの仕事を2つに分けて、半分を請け負うと事です。手伝われた方は、1人でできる事を、半分横取りされたので面倒なだけです。そんなことをしているうちに、他の仕事ができてしまい、変な手伝い方をした人は身動き取れなくなってしまう。

それをみていた私が「あなたは今やっている手伝いをやめて、新しい仕事をしなさい」と言って、解放してあげる・・・。ほとんどがこうです。

「自分が半人前だからといって、相手も半人前だと思うな」ということですかね。キツイ表現ですが、とにかくピーク慣れしていないので、アタマが回転しないのでしょう。もう少し時間が必要ですね。

 

勉強になったことは「フォローする」とか「ヘルプする」とかいうのは、相手の仕事を分けてもらって手伝うことなのですが、相手の1人前の仕事量に対してオーバーフローしている事を請け負うのが理想です。しかし現実は、相手の仕事を請け負いすぎてしまうようなかかわり方をする。そうすると、お互いの生産性が下がってしまう、ということです。

相手が先輩ならば「何かお手伝いできることはありますか」と聞く

相手が後輩ならば、質問などせず、自分で見極めて「これとこれが後回しになっているので私がやっておきます」とさりげなく請け負う。

これが正解でしょうね。

こんな感じで自分の行動をコントロールできる人は少ないので、最初は「他人を手伝うな」といいますが、長期間やってると、それも良くない結果になります。

その場その場に合わせて、人が自ら育つように接していくしかない。

人材育成に王道なし、ですね