飲食店長のブログ ~ 人材戦略の実践レポート

実際に飲食店を経営しながら、そのノウハウを突き詰める

人不足報道に対して、毒舌を吐かせていただきます。

はてなブログ10周年特別お題「10年で変わったこと・変わらなかったこと

昨日、ビートたけしさんが出演している夜のニュース番組をみておりましたら、東京の居酒屋店長(店主?)が出演されて、感染騒動時にアルバイトが大量退職し、営業再開したが採用活動が上手くいかない旨の話をしていました。

曰く、募集しているお店が多く「売り手市場」なので、応募の反応はあるが面接に来ない人も多い。応募者の側で複数店舗に一気に応募して、条件の良いお店で面接を受けるので、面接の無断欠席が多い、とか このままでは年末年始が営業できないとか、おっしゃっていました。公共の電波に乗せて・・・。

つまり、自分の店舗はスタッフが不安定で、新人も雇えないので人不足だ(人不足になるだろう)ということを、公言しているのです。

これを聞いた人はこの店には行ってはいけないですね。

いったい、いつから飲食店店長は公共の電波で、顔出しして、店名も公開して、自分はダメな店長で、自分の店はご来店に値しない事を公言するようになったのでしょうか。私には、「わがお店は、美味しくないものを売っています」と言っているのと同じに聞こえます。

でも、この店長さんの感覚としては「人不足の中頑張って味とサービスを落とさないように頑張っています」とでもいいたいんでしょう。

私なら、そんなお店には行きたくないですね。こんなお店にはお客さんも行きたくないし、アルバイトにも応募したくない。

 

もちろん私のお店は人不足ではありません。

 

いつもそうですが、「人不足は自分のせいではない」「みんなが人不足って言ってるじゃん」とかの甘えた考えを持ってる店長がいます。私はこの考え方は大嫌い。

偏見ですが、東京や大阪の都心の飲食店にこういう考え方の店長が多い。

店長だったら、商売の事を考えてこんな発信をしてはいけない。

人不足を自分の責任ではないかのような言い方をするなら「あんたの仕事は何だ?」っていいたい。

そんな都心にも、きちんと人を集めて安定した営業を確保している店長もいます。

自分の努力不足を社会のせいにしないでいただきたい。そういう報道が飲食店の社会的地位を下げております。

ひょっとしたら、報道機関の意向として、「営業がしんどい」という感じに言わされているのかもしれません。

ほんとうはそうでもないのに、人不足と言わされているとか、本当は自分の失策なのに社会現象のように言わされているのならば、「フェイクニュース」です。

とにかく、「営業店舗に人が充分に配置されていない」事に対する、レベルの低い分析や、失策だらけの店長を飲食店の代表であるかのような報道は慎んでいただきたい。

これだけ多くのお店が閉店、退店する中 募集と採用に失敗する理由の第一は何か?を分析するような報道はないものか?

 

冷静でクレバーな報道を望みます。