飲食店長のブログ ~ 人材戦略の実践レポート

実際に飲食店を経営しながら、そのノウハウを突き詰める

SNSの効果を認識しました。

ビジネス発展のため、これからはSNSを活用しましょう!みたいなことが言われていますが、我ら個人店にとっては「あんまり関係ないやろ」と思っていました。お金がかかりそうだし、技術もないし。まずはは味とサービスでお客様にご満足いただいて、リピーターになってもらって、個人的な関係を深めていくべきだ、とも思っていました。

ところが、感染騒動でお客様がぜんぜん来なくなってしまった。味とサービスを体験していただける機会もなくなった・・・・。

で、わらにもすがる思いでSNSをやりだしました。と、いうよりSNSすなわちインスタとかLINEとかメルマガとかで発信する以外にできる事が無くなってしまったんです。

「忘れないでねー」っていう思いで毎日、何かを書いて発信していました。お店はヒマでしたから、時間はありますが、話題が無いので、犬を出したり、愚痴を書いたりもしました。ひょっとしてこのブログもその中の1つかもしれません。

2年近くせっせとSNSに発信し続けて、いよいよ通常営業に戻りました。

はたして、発信し続けた効果はあったのか?

まだよくわかりませんが、効果はあったんじゃないかな、と思います。

私のお店の売上げを支えていた阪神競馬場はいまだに通常開催の半分以下の規模ですので、まったくお客様が流れてきません。近隣の最大事業所である新〇和工業さんも、まだ外部での飲食をしてくれていません。ですから売上げの30%以上は失っているはずなのですが、実際はそうではなく11月は従来の勢いでお客様にご来店いただいています。競馬場からの集客がありませんから土日は少し下がるのですが、平日が伸びています。

「何の効果かなあ?」と考えてみても、インスタ・LINE・メルマガの効果としか思えないんです。ちょっとした事をお客さんとお話しても「インスタで見たわ」とか「LINEで書いてたね」とか反応があります。客層も変化しています。家族連れがふえましたし、おつまみとお酒だけでカフェにくるかのような女性客とか、1人で来る人とか、バラエティに富んでいます。

やはり、ご来店いただいた方にLINEやメルマガの会員になってもらって、会員さんに情報を出すのですから、近隣の皆さんと通じている事になるのでしょう。

従来だったら、名刺を頂戴してお電話番号をいただき、「新しい食材がはいりましたよ」とかの電話を入れたりしてたのでしょうが、今、個人情報秘匿の時代になって、なかなかむつかしいです。そんな中でお客様からいただいたアドレスに情報を送信できることの幸せを感ぜざるをえないですね。

予約のサイトを変えた、とか、阪神が強いぞ、とか、バイトさんの可愛い写真とか、美味しいそうな動画とか、お店の事をわかってもらおうと思うなら、どんな事でもできる時代になりました。

しかし送信本数が増えるので1本のボリュームを下げないといけない。

最近は5~10秒くらいで見切れるように情報を整理して送る努力もするようにしています。写真に短いコメントを載せただけになるようにしました。

「継続は力なり」とばかりにしつこく粘って送信していましたので、皆様にはあきれられたかもしれませんが、これからも私のお店を忘れないで使ってください。