飲食店長のブログ ~ 人材戦略の実践レポート

実際に飲食店を経営しながら、そのノウハウを突き詰める

何か他に出来ることはないか、と思う人

「なにかほかにできることはないだろうか?」と、よく考えます。

何か問題が起こったとき、まず原因を探しますよね。

主たる原因にたどり着いて、改善アクションをします。でも、お店には主たる原因ではないけど、その問題の原因の1つだろうと思われることもあります。そういう事にも丁寧に着手していくと、問題が起こる前よりも良い状態になりますね。

こういうふうに成果をだせるのは、現場にいる人だけです。

たとえばチェーン店において、売り上げが上がらないとかの課題があるとしましょう。

大きな原因は各店共通でも、その店固有のファクターもあるでしょう。

本部本社が同じ指示を出しているのに、大成功させるお店もあれば、まったく改善すらできないお店も出てくる、、、、。

これは、何事においても成功にむすびつけるために「ほかにやるべきことはないか?」と自問自答している店長がいるか、いないかの差かもしれません。

しかし、本部本社が、成果が出ないのは指示したアクションの実行度の差だ、と判断し、

やるべきことは1つに絞ったからほかの事はするな!と指示したらどうでしょうか?

現場の創意工夫は消えて、指示の実行度だけを競うことになります。その結果、売り上げ向上に到達しているかどうかは、二の次にるでしょう。

そもそも各々の現場をみていない人たちが立案するプランは、各現場の平均的な事象を捉えているだけで、だいだい良くて80点くらいの結果しか出せないケースがほとんどでしょう。

だから、80点をさらに高めるために、事細かいチェックリストを現場に課したりします。ありがた迷惑ですねー。


そうではなくて、

「ここからは、現場の皆様にお任せします。要するに結果をだしてほしいのです」と言われれば、現場も本社本部の仕事を認め、実行し、さらに自らな工夫をプラスし、結果を競う事になるでしょう。

「なにか他に出来ることはないだろうか」と考えてくれる店長や部下を育成する方法論はありますが、成功しているケースは少ない。

上司の忍耐と人間観察や不断のトレーニングが必要なんだと思います。

任せて大失敗されるなら、束縛して、失敗だけは避けるようにしたいと思い、少し改善できただけで、大成果だと主張するような考え方では現場力がもったいない。

やり方を強制しておいて、最後に「なんとかしろ!店長だろ!」と、言う人はダメな人です。


気持ちはわかるが。勇気をもとう!