飲食店長のブログ ~ 人材戦略の実践レポート

実際に飲食店を経営しながら、そのノウハウを突き詰める

昼間、売れるようになってきた感じがしています。

テレビ番組で、グランドオープンや売れないお店の改装オープンのサポートをする企画番組があります。

正直言って、この手の番組は好きではありません。

たいてい、こういう番組はグランドオープン(リフレッシュオープン)までの工夫や苦労を取材します。時には「専門家」みたいな人がでてきて現在のトレンドに合うようにアレコレ指導します。

そして、開店日の様子を映し、その日の売上げが計画を達成したかどうかを伝えます。たいていは達成できているので「ヨカッタ、ヨカッタ」で終わります。

でも、オープン日の売上げは事前の宣伝次第でなんとかなるもので、大切なのは1年後、3年後にどうなっているのかです。でも、そういった投機的な視点をもった番組は非常に少ない(ないとはいいませんが)

これでは、飲食店のみならず商売そのものをうすっぺらくとらえていると、感ぜざるをえない。

番組に出ている飲食業の人の将来を心配してしまいます。そういう意味でこの手の番組は気持ち悪い。(見てしまいますけどね:笑)

 

当店において、

自粛要請期間が終わり、2か月以上になります。売上げはまずまずです。

事業所の宴会や競馬場の客数制限が続くことは予測できましたので、ここ2年は近隣の家族づれや学生さんの来店増加を中心戦略にしてきました。

代表的な戦術は、営業時間の変更(土日昼間営業)、ファミリー用、学生用メニューの追加、SNS等です。

自粛期間で「夜の営業ができないから昼に店を開ける」のではなく、長期的な視点で「やはり近隣開発が王道」との思考です。

土日の昼間に開けたからといって、すぐにお客様が来てくれるはずもありません。お酒も止まったのでなおさらです。

しかし、粘り強く営業し続けました。無駄なお金は使えないので、昼間営業の宣伝はインスタくらいに抑えましたが、とにかく毎週お店を開けて、お客様を待ちながら、たまに来る方とお話したりして可能性を探りました。

ここ2カ月においては、昼間営業時間帯の来店がゼロになる事はなくなりました。たまには5~6組来られることもあります。12時台ではなく3時ごろから混み始める日もあります。まだまだ、傾向をつかみきってはいませんが、やはり土日の昼間時間帯のポテンシャルは高いと思います。

お店は営業してみないとわからない事ばかりです。

開業当初の戦略は重要ですが、最初の戦略だけで生きていけるほど甘くはない。

ですから、うすっぺらい番組を見て、違和感を感じたり、出演している飲食店さんを心配したりするのです。