飲食店長のブログ ~ 人材戦略の実践レポート

実際に飲食店を経営しながら、そのノウハウを突き詰める

駐車場が空いてる散髪屋と、混んでる散髪屋

私の通勤導線に2軒、近接した散髪屋さんがあります。技術や料金は同じくらいです。昨日、バイクで走りながら1軒目の散髪屋さんをみたら、駐車場に車が一杯停まっていましたので回避しました。2軒目は駐車場がすいていたので、2軒目のお店を利用する事にしました。

私がお店に入ろうとすると1人の従業員がお店から出ていきました。休憩のようです。で、店内は1人の従業員さんが1人のお客さんの散髪をしていました。その人がおわるまで30分くらい待ちました。

大衆理容的なお店なので、普通はあんまり待たされないのですが、1人しか従業員さんがいないなら仕方ないですね。

でも、このお店は いつもこういうかんじなのを、その時思い出しました。

もう一つのお店は平日でも2~3人の従業員さんがおり、同時進行で散髪してくれるので、すぐに順番が来ます。でもこのお店は普通は1人なので、私の前に散髪している人がいたら、その人が終わるまでじっと待ってないといけない。

駐車場がすいていても、油断できないんです。

 

「急ぎの仕事は忙しいヤツに頼め」

 

私が若いころに上司からおしえられた教訓です。これを思い出しました。

忙しく仕事をこなしている人は、こなす能力があるから依頼が絶えない。だから処理が早い。

反面、暇そうに見える人に、時間が余ってそうだから、早く仕上がるだろうと思って、急ぎの仕事を依頼すると、ぜんぜん早くない事がある。そもそも急ぎの仕事を処理する能力が乏しいので、依頼が少ない。だから暇なのだ。と、いう意味です。

 

駐車場が空いてるから、早く散髪できるだろうと思ってこの店を使ったら、めちゃめちゃ遅かった・・・・・・。

 

店員の人数や、休憩のとり方のタイミングをみても、この店はたくさんのお客さんをお迎えする準備はしていない。したがって、いつも駐車場が空いている。それだけの事でした。近隣のお店を見ても「需要」がある事はあきらかなのですが、獲りにいこうとはしないのです。

 

もう一つのお店は駐車場が少し混んでても早く散髪できることをお客様は知っているのですね。市場の判断は常に冷静です。

 

飲食店も同じですね。お客様がそれなりにご来店されているときに、しっかり期待に応えていないと、リピートしてくれません。地元の方にリピートしてもらえないと営業体制を縮小したくなります。縮小したらさらににサービスのレベルが下がり、悪循環になります。

悪循環になっているのに「この地域の家族連れはあんまり焼肉を食べないんで・・」と決めつけたり「ロケーションに問題がある・・」と思ったり、「品質やサービスに問題は無い」と思いこんだりしたら、もう「アウト」です。

 

この散髪屋さんもオープン2年くらいですが、最初の1カ月ぜんぜん店員が足りなくて、「お試し利用」する人に全く対応できていなかった事を思い出しました。その後一生懸命、理容師募集のポスター出してましたが、最近は募集もしていないようです。

 

100mほど離れた、別のお店は今も大繁盛しています。

 

そういうもんですね。残念ですが。