飲食店長のブログ ~ 人材戦略の実践レポート

実際に飲食店を経営しながら、そのノウハウを突き詰める

とうとう、「休むなら代わりを探してよ」を、表現してしまった。

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とうとう、こういう広告が出てしまいました。(添付画像参照)

 

「タイミー」さんは飲食店にもアルバイトさんを1日単位で派遣してくれる業者さんです。すでにタイミーさんに登録している人がいて、店が申し込んだら、最短即日で派遣してくれます。単純な仕事だったらとても便利です。

ただ、飲食店でホール係とかで派遣されても、テーブル拭きくらいしか任せられないことは、容易に想像がつくでしょう。なのに依頼してしまう飲食店長もおられます。

 

この広告を見て、私が「ブログを書かねば」と思ったのは、『休むなら代わりを探してよ・・・・』と、ヒステリックな表情の店長らしき人が電話で話している光景だったからです。

 

この広告に共感している店長さんは、考えを改めてほしい。

 

なぜ アルバイト希望の多くの人がタイミーさんに登録するのか。

それは数多くの店長が『休むなら代わりを探してよ・・・・』というからです。


本来、アルバイトさんは、希望した日に休めるはずなのですが、いろんな制約を付けて、休みたいときに休めない。交渉しても店長におしきられたり、泣きつかれたりする。普段は店側の言う事を聞いて無理しているのに、ちょっと病気になって当日キャンセルしたりすると、交代を探せと言われる。そういう環境で働きたくないので、タイミーさんに登録して「いやな思いをしない」ように予防線をはっている人も多いのです。


当然、タイミーさんを挟むと、働く日数が安定しないのでトータル収入にも悪影響がでますが、それよりも「いやな思いをしない」ほうが優先です。

さらに言うと、そんなにガツガツ働かなくてもいいけどアルバイトはしたいな、と思っている人がほとんどなのです。

 

このように、タイミーさんはバイト側の心理をうまくついた商売だな、と思っていましたが、今回の広告は悪質?というか、イヤーな「煽り」だと思う。

おおくのアルバイトが言われたくない『休むなら代わりを探してよ・・・・』という言葉をつかって、タチの悪い店長象みたいなものを印象づけています。

今、こういう嫌な目にあっているアルバイトさんは、これを見て「私もタイミーさんのお世話になろっかな」と思うことでしょう。

 

残念な事です。

 

絶対に、交代をさがさせてはいけないとは思いませんが、相手の立場になって社会人としての常識を働かせてみてください。ほかに解決策はありませんか?。

 

スケジュールの約束が尊重されて、家が近くて、働き慣れてて、店長や先輩が優しければ、アルバイトは辞めません。すごく忙しい日があっても、頑張ってくれます。チームだからです。

 

タイミーさんに恨みはないけれども、この商売が伸びてくる社会は危ないと思います。