飲食店長のブログ ~ 人材戦略の実践レポート

実際に飲食店を経営しながら、そのノウハウを突き詰める

「失敗しない人」を育成する方法は無い

防止重点措置期間が今日3月21日で終わります。

しかし、世間の感じはもう「9時以降も飲めるやろ!」って感じで、8時台の御来店が増えています。「こっそり営業したほうが儲かるやん!」とか言うお客様もいました。

でも、

お店としては、9時閉店でスケジュールされているし、今更お客さんが来るからといって、延長なんかしたら事故が起きそうなので、やりたくないのです。

あと1日で時短営業がおわるのに、わざわざバイトに連絡して23時閉店の体制に作り変えるなんて、面倒だし、正しくないし・・・・・。

最後が3連休だなんて、センスが無いのかもしれない。普通の平日でおわってくれたほうが良かったです。

 

ただし、このような軽い混乱状態は、人を鍛える環境を作ってくれますね。

 

お客様が一気に押し寄せたり、ラストオーダーなのに大量に注文されたり、「9時閉店ですけけど・・・」って申し訳なさそうに伝えたり、平常の営業では、起こらないシチュエーションが出てきます。「一触即発」って感じ。

 

こういった「修羅場」をくぐることによって人は成長します。だから、私としては、すこしこの混乱状態を楽しんでいます。悪趣味ですね。

 

昨日も3人の1年生で7時以降の営業をしていたら、たくさんのお客様が御来店されて、大変でしたけど、彼ら彼女らの成長がずいぶん確認できました。

ちょっと間違ったら、いつも萎縮していたHさんも 昨日は「すみませーん。間違えました!やりなおします!」と言って、さっさと動いてました。

 

忙しいので、「萎縮しているヒマは無い!」と決意した感じになってます。

 

私は(それでいいんだよ。私たちの失敗は謝ったら済むことばかりだからね)

と心の中で言いました。 たまに、本当に口に出して言ったりもします。

 

「失敗しない人」を育て上げる事はできませんが、きちんと「謝罪できる人」を育てる事はできると思います。

 

自分や他人の失敗に気が付いて、正しく指摘や謝罪ができる人は 信頼できます。

 

他人や自分の失敗に気が付かなかったり、見て見ぬふりする人は信用できません。お客様にとってマイナスですし、ビジネスを後退させる人だからです。

 

だからといって、暴力的に人の失敗を指摘する人も信頼できません。

 

やっぱり最終的には 「人柄が良い」ことが大切で、修羅場をくぐるたびに余裕が増えて、本来のその人の人格が生かされてくるのだと思いました。