外食産業吉〇家の常務取締役が大学の特別講師として講義した内容があまりにも劣悪な表現で、本社が一生懸命謝罪しています。
(どんな発言内容だったのかはNETで確認してください)
飲食で生きてきた者として、心が痛む事件です。
この常務は元々別の大会社の社員で成功して、会社も作っているし、ヘッドハンティングされて吉〇家さんに雇われていました。
「飲食店長」として成功したわけではない野郎です。
こんなヤツに現場の信用を破壊されるとしたら、働く人の残念さは大変なものでしょう。
たしかに現在、マーケッターを外部採用する外食産業は多いです。
宣伝・広告の世界は外食産業従事者にとって難しい世界ですから仕方ないのですが、外部人材に頼りすぎではないかと思います。
新商品やサービスがかわりばえしない世の中となっています。でも、現場の改善で売上げを得ていく戦いは地道で遅い。
そんな中、企画・広告宣伝が大当たりしてラクに売上げを伸ばすことがある。ですから、その業界に通じている人を役員に迎え入れてしまう。
そうすると、商品への工夫や、サービスの特徴を訴求する活動は減り、有名タレントを使ったイメージ広告などが増える。有名タレントは使うだけで高いのですが、商品やサービスの訴求をするよりも効果があるんでしょうね。
で、思いあがったヤツがこんな事件を起こす。本人は辞めさせられても「炎上商法」で個人的に儲かる。
残された現場や企業はイメージ回復にに何年もかかる。
アホな話だと思います。
飲食店の価値の源泉は 「味・サービス・清潔さ・付加価値・人材育成」
それに効果的なコマーシャルが加わって、繁盛する。
これが原則。近道を選んではいけない事にそろそろ気がついても良いのではないでしょうか。
自社の味とサービスについて「若い女性が 食べない物を売っている」とか・・「こんなところで食べない」とか「こんな職場で働きたくない」と思っているヤツが、そのままの感覚でつくる経営戦略なんかあてにしてはいけない。
「斬新さ」に価値があるかどうかを見極めてほしい
「自社の商品やサービスに疑問があるなら、まずそれを改善するのだ」
私はそういう人が経営するお店にいきたい。