お店(飲食店)の価値は究極には「人」で決まると思います。
いろいろなケースがあるので、わかりにくいのですが、あえて言うなら「人」で決まる時代になっています。
今や、おいしいものが食べたいときの選択肢はたくさんあります。
デパ地下で買える物なんかそうとう美味い。チェーン店で売っているメニューも美味い。
しかし、不思議な事に、チェーン店では全国一律何百店舗で同じものを売っているのに、繁盛する店もあれば、衰退する店もある。
つまり、その差は「人」でしょう。
同じような立地判断で出店しているのに、退店せざるをえない状況になるお店もあります。
その差も究極には「人」だと思われます。
しかしながら、飲食店側は「人」の効果・効用を認識しているのでしょうか
「ヒトがいなくなったら募集して、採用できたら安心する」だけではないですか。
また、飲食店をサポートする側の業者さん、本社機能のみなさんも、採用ができれば自分たちの仕事は終わったと思っているのではないでしょうか。
テレビでは「新規採用・キャリア採用」をサポートする企業のコマーシャルが大量に流れています。
「採用したあと、どうするか」をサポートするコマーシャルなんか見たことない。
採用⇒退職⇒採用⇒退職 が頻繁に繰り返されているだけでは、お店のレベルは上がらない。
昨今に至っては、電話すれば、その日だけ「そこそこのバイトさん」を送り込んでくれる業態も現れていて、大量に宣伝しています。
需要があるのでしょう。
自店舗で育成していない従業員をお客様の前に出すのは本末転倒ではないでしょうか。パッチワークのようにシフトが埋まっているだけの運営でお店の魅力はだせるのでしょうか。
「募集はお金かけて頑張るけど、育成は適当で、『退職』はしかたない事なんて風潮は間違ってるなあ」と思ったのがこのブログを始めるきっかけのひとつです。
味とか設備とか立地とかは繁盛店にとって重要なファクターですが、「人を育成し続ける事」は必要不可欠であると確信しています。
ですから、苦しいときも上手くいっているときも 理想的な人材を育成し続ける事をやめてはいけないのだと思います。
今は日本中が、そういう時期だと思います。