飲食店長のブログ ~ 人材戦略の実践レポート

実際に飲食店を経営しながら、そのノウハウを突き詰める

耳たぶのバンドエイドに思う。(その2)

ちょっと、むかし話になりますが、

 

私が、あるチェーンレストランの店長のとき、(30年近く前ですが)、バイトさんが耳にばんそうこうを貼って出勤してきました。

 

聞けばピアスを開けたばかりで穴が安定するまで、ピアスをはずしたくないからばんそうこうで隠したようです。

 

そのばんそうこうはキャラクターデザインの入ったもので、あきらかにおかしい感じになってました。

 

私はしばらく考えて、ピアスを許可しました。

 

アルバイトさんを失いたくない気持ちや、お客さんの目に何が奇異に映るのか、、、お店の周辺環境などを考えて自分で決めました。そのお店は新任店長として赴任したのですが、アルバイト不足を解消することによって売上げが異様に伸びていました。繁華街のお店です。

 

上司に意見されたら、釈明するつもりでしたが、特に何も言われませんでした。

当時、会社としてはアクセアリー着用は禁止だったと思いますが、結婚指輪等の¥についても見解ははっきりしなかったし、徹底性も薄かったと思います。

 

売上の状況や立地条件によって判断は変わったかもしれませんが、当時の私の判断は間違ってはいなかったと思います。

 

その店で私は売上げと利益で全社表彰となり、その後もサラリーマン人生におおきな弾みを与えてくれました。ある意味、この判断のおかげで今がある、とも思っています。

 

(その後も会社の方針に対して現場目線の意見をするタイプだったので、マイナスとなることもありましたけどね)

 

それから30年近く経っていますが、18歳から22歳の若者の感じ方や気持ちのよりどころは 全く変化していません。やっている事も同じです。ピアスにはばんそうこうを貼るし、ネイル(マニュキア)したいからバイトを辞めるし。

 

ですから、店長さんは自分が若いころの気持ちを思い出して、その時の自分が納得のいく「大人の判断」をすればよいのだと思います。

 

こういう判断は、どちらをとっても店長にとってリスクのある行為ですが、人生をかけて判断してほしいです。