新人を採用すると、しばらくは「通常人数プラスワン」で働いてもらいます。トレーナーを付けてそれなりに動けるようになるまで5~8回くらい経験してもらったら、今度は正規の人数のとしてカウントして入ってもらいます。
そうなると「足手まとい」になる可能性が高くなります。
多かれ少なかれ「足手まとい」にはなるのですが、それなりにカバーできるような状態の中で働いてもらいます。
その次の段階として「ホールが1人」の時間帯に働いてもらいます。
実はこの「ホールが1人」の時間帯が最終確認の段階になっています。
1人しかいないので、ヒマな状況でも、仕事が重なって発生することになります。その時の「優先順位」の付け方がおかしくないかをチェックする事ができます。
昨日、はじめての「ホール1人」になったSさんは お客様の注文を受けてきた後、すぐにその注文の準備(焼肉とタレを用意するなど)をせずに、雑用をし始めました。
案の定、お肉の用意が進んでいるのに、タレや七輪の用意が間に合いません。
こういうときは、キツイですが「誰かがやってくれるとでもおもってるのかい?」と、言います。
何度か同じような事が続いてしまい、だんだんSさんが悲しげになってきます。
「作業としては教える事はもうないけど、その順番・優先順位はこれから勉強やな。そのために1人で働いてもらってるねんで」と、言っおいて、元気づけます。
Sさんはすこし元気が出て、また、頑張ります。
こういうやりとりが何回かあって、ほかのホール係とのバランスが良くなって、やっと 1人のホール係が育ちます。
何事も「仕上げが肝心」ですわ。
優先順位はお客様を見ておけばわかるのですが、最初は店長や先輩ばっかり見ているので、「お客様が不在」な動きをしてしまうのです。
お客様を見て動く、ということが最初からスムーズにわかる人と、少し時間がかかる人がいます。それは仕方のない事だと思います。
でも、教えすぎると、店長や先輩のほうばかり見る人になってしまうので、要注意ですね。