飲食店長のブログ ~ 人材戦略の実践レポート

実際に飲食店を経営しながら、そのノウハウを突き詰める

がんばれ!1年生  と思う時

新人を採用すると、しばらくは「通常人数プラスワン」で働いてもらいます。トレーナーを付けてそれなりに動けるようになるまで5~8回くらい経験してもらったら、今度は正規の人数のとしてカウントして入ってもらいます。

 

そうなると「足手まとい」になる可能性が高くなります。

 

多かれ少なかれ「足手まとい」にはなるのですが、それなりにカバーできるような状態の中で働いてもらいます。

 

その次の段階として「ホールが1人」の時間帯に働いてもらいます。

 

実はこの「ホールが1人」の時間帯が最終確認の段階になっています。

 

1人しかいないので、ヒマな状況でも、仕事が重なって発生することになります。その時の「優先順位」の付け方がおかしくないかをチェックする事ができます。

 

昨日、はじめての「ホール1人」になったSさんは お客様の注文を受けてきた後、すぐにその注文の準備(焼肉とタレを用意するなど)をせずに、雑用をし始めました。

案の定、お肉の用意が進んでいるのに、タレや七輪の用意が間に合いません。

 

こういうときは、キツイですが「誰かがやってくれるとでもおもってるのかい?」と、言います。

 

何度か同じような事が続いてしまい、だんだんSさんが悲しげになってきます。

 

「作業としては教える事はもうないけど、その順番・優先順位はこれから勉強やな。そのために1人で働いてもらってるねんで」と、言っおいて、元気づけます。

 

Sさんはすこし元気が出て、また、頑張ります。

 

こういうやりとりが何回かあって、ほかのホール係とのバランスが良くなって、やっと 1人のホール係が育ちます。

 

何事も「仕上げが肝心」ですわ。

 

優先順位はお客様を見ておけばわかるのですが、最初は店長や先輩ばっかり見ているので、「お客様が不在」な動きをしてしまうのです。

 

お客様を見て動く、ということが最初からスムーズにわかる人と、少し時間がかかる人がいます。それは仕方のない事だと思います。

 

でも、教えすぎると、店長や先輩のほうばかり見る人になってしまうので、要注意ですね。

 

4年間頑張った人達