飲食店長のブログ ~ 人材戦略の実践レポート

実際に飲食店を経営しながら、そのノウハウを突き詰める

このお店には「お局様」(おつぼねさま)がいる、と思った

お店に入った時「?」っと何か(違和感)を感じる時がありませんか。

私もあります。しかも長い間、外食に携わっていますので、その違和感を具体的に表現できるようになりました。

 

昨日、初めてのお店に入りました。入った瞬間近くのレジに女性従業員がいましたが、挨拶もなく、何やらレジのペーパーを見ていました。奥にいた女性従業員さんが、私たちに気づいて、タッタッタッと近づいて「いらっしゃいませー」と感じよい対応。

 

でも、その直後彼女は、どこの席にしますか?と、レジにいた女性に緊張したトーンで聞きました。なんかごちゃごちゃしているうちに席に案内されました。(どこも似たような席ですけど)

 

私には「ピン」とましたよ。

 

このお店には「お局様」(おつぼねさま)がいる。

 

レジにいた女性のサービスはもっとも愛想が無いのですが、他の人はその人に気をつかっています。この人の指示がないと判断できない仕組みのようです。

お局様への緊張感が我々にも伝わってきます。リラックスできません。

 

厨房で焼き鳥を焼いている人は若い人(女性)でしたが、誰にも指図しません。バイトさんに見えました。

店に活気が無いように見えました。

 

結局、リラックスできないので、その店を出て隣のお店に行ってビックリ。

 

あきらかに前者のお店より活気があります。

 

入口をあけたとたん、ホールの人が走ってきて案内してくれました。紫色の髪色をしたねーちゃんでしたけど、気になりません。(一緒に入った私の奥さんは髪色にさえ気が付いてませんでしたわ)

 

ホールは女性2人男性1人いたのですが、女性同士が微笑みあって会話していて、見ていてリラックスできます。会話してみたら「あほみたいな子」なんですけど、それも愛嬌だし、魅力ですね。

 

ひょっとしたら前者の店のほうが良い料理を静かなムードで提供しているのですが、後者のお店のほうが売れています。不思議ですね。

 

後者のお店の厨房には中年のおっちゃんがいました。

生粋のおっちゃんで店長だと思います。このおっちゃんの雰囲気では、お店に「お局様」が出現する可能性は少ないと思います。

 

前者のお店にいた厨房の人は、アルバイトに見えました。ほんとは店長なのかもしれませんが、包容力を感じないですね。バイトだけで営業できたりするのは経費上良い事ですが、リーダシップの問題から内部崩壊になってないか、をよく見極めてほしいですね。

 

先輩と後輩、新人教育、ベテランの扱い、時給、などいろんな面における店舗の内部体質によって、「あほみたいで感じよい従業員たち」になるのか「お局様と家来」になるのかが決まるんですねえ。気をつけないとね。

 

PS

「あほみたいで感じよい」のではなく 「賢くて感じよい」のが一番良いのですよ。お間違えなく。