飲食店長のブログ ~ 人材戦略の実践レポート

実際に飲食店を経営しながら、そのノウハウを突き詰める

お客様を欺く事の「怖さ」をしっていますかね

興味深い記事がでていました。

生ビール半額セールのポスターが、フライングで店舗で掲出されていたようです。問題は「明日から」とは書かれていなかった事。

 

さて顛末は

 

news.yahoo.co.jp

 

【記事を抜き取りました】

あきんどスシロー 「一部の店舗にて、キャンペーン開始前に店頭に掲出していたことが判明いたしました」 少なくとも全国の31店舗で、ビール半額のポスターを開始前に張り出していたといいます。 開始前日の12日、Twitterには、「半額ってあったから注文して会計が半額されてなくて確認したら『これは予告であって今は実施していない』とのこと。フェアの開始日書いてないのに席に貼られてたら、今実施中と思うのが普通では」といった内容が投稿されていました。 スシローの運営会社は、この投稿を把握していて、事実確認を進めているといいます。

 

【感想】

このポスターを掲出した段階で、現場の従業員は「そりゃだめでしょ。開始日が書いてませんよ」って言ったはずでしょう。それを複数の店長が押し切ったとすると、その上司の関与があったと思われます。

 

で、お客様からクレームがあった段階で『これは予告であって今は実施していない』と堂々とお客様に言うべし、という対応を複数の店長がしているならば、組織の中にやらせている上司がいるか、組織のお客様に対する感覚が緩んでいのかのどちらかでしょう。両方かも。

 

お客様に対して、詐欺まがいの行動を取ったことに対する代償は必ず支払わなければならない。私だったら、その代償の大きさに怯えます。本当に怖い。

 

私のお店でもある商品の価格を上げた時、メニューの値段は変えたのですが、客席ポスターに前の値段が記入されたままになっていたことがありました。お客様から」どっちが正しいの?」って聞かれて初めて気が付きました。もちろん安い方でお会計いたしました。

 

そこで、「今日から値段は上がっています。このポスターはミスであって今の値段とはちがう」なんてこと、怖くて言えない。

 

ですから、このスシ〇ー店舗の行為には「正義も大義もない」。組織防衛もできていない。

 

従業員を圧迫し、お客様をダマす。

 

半日ほどの出来事で、小さな被害金額かもしれませんが、失ったものはお客様の信頼だけではなく、自らの存在意義もなくしてしまっています。

 

もし、こういうお店が私のお店の競合店舗だったら、「絶対に負けない」「負けるはずがない」と全従業員に言い聞かせて、本当の誠意ある営業を見せつけてやります。

 

他にもいろんな事情があるかもしれませんが、一般論として、卑怯な手法で売上げを高めようとする同業者は許さないと書きたかったのです。