飲食店長のブログ ~ 人材戦略の実践レポート

実際に飲食店を経営しながら、そのノウハウを突き詰める

若い人の欠点を見つけた時。

厨房や閉店作業に関しては男性アルバイトが活躍しています。

 

私は思うに、男性は頑固な人が多いです。出来上がりのレベルを確認したら、あとは「ヤイヤイいわない」ほうが良いと思っています。

 

ただ、中に「丁寧すぎる」「作業目的を誤解している」人が出てくるのが困りものです。

 

アルバイトのA君は、「食器を自動洗浄機で洗う前に完璧に手洗いする人」がいます。私は「そこまで完璧にあらわなくてもいいよ。自動洗浄機の意味が無くなるから」と何度かアドバイスをしましたが、やめません。真面目に洗いものをしているので、私以外に違和感を感じている人はいないですが・・・。

 

良かれと思ってやっている事をやめさせることは難しい。でも仕事は圧倒的に遅いのです。丁寧さを考慮しても採算は取れていない。

 

結局、この行為には具体的な弊害がありました。一番の弊害は洗剤代や水道代などではなく、「彼の成長が止まる事」です。

 

洗い物が遅いため、調理について彼に教える時間が少なくなりました。オーダーが入ったので、一緒にやろうかな?と思っても、洗い物が終わってないのでスムーズに手伝ってもらえないのです。

 

不必要な事に時間を使うと、必要な時間が削られてきます。

 

「しかたないなあ」と思って、私は調理作業に彼を巻き込む事をやめて自分で終わらせてしまします。

 

 

自分の生産性や仕事に悩まないタイプの人が 会社等で「お荷物」になっていく事がよくありますが、彼の将来が心配です。

 

いわゆる優しい良い人なのです。「できるタイプ」に見えるので有能にみえるのも特徴です。

 

将来、会社に入ったとき、成果にこだわらない上司ならば、問題ないかもしれませんが、部下の成果について細かい事に気が付く上司に当たったら、相当詰められるか、無視されるか、苦しい時期があるかもしれません。

 

今のうちに気が付くようにしたいのですが・・それもおせっかいかもしれないから、なかなかうまくいかない。

 

若い人の前途を心配する事もあります。頑張ってほしい。