おなじみの黒岩知事(神奈川県)がお昼の番組に出演していました。
冒頭、第7波について 「こんなに感染力が強まる事を想定していなかった。」と言っています。
「えっ」
感染症のウイルスは、その本来的な種族を保存する目的のため宿主である人体を滅ぼさないように変異して行く事。その目的によって感染力は変異するたびに増強されてく事は、周知の事実です。
だんだん、普通の風邪に近づいていくのですから、感染者数は増えていきます。その代わり致死率など危険性は下がってきます。これは理論的に妥当。
ですからその過程において、いつまでも指定した医療機関だけしか治療できない病気とした指定感染症の2類相当に位置付けていると、必ず指定した医療機関だけでは足りなくなる事は最初からわかっています。
その感染症の危険度と医療機関の体制とのバランスを考慮して、いつかのタイミングで通常医院のどこでも診療、治療できるよういしないといけない。
そういうことは知事としてわかっているくせに、冒頭で「こんなに感染力が強まる事を想定していなかった。」と言う。保身です。
でも、番組内では、「もう2類感染症ではなくて通常のインフルエンザってする時期が来ている」、とか言ってました。
調子のええこと言ってますが、これを「ダブルスタンダード」というのです。話の中身を聞いていると この知事が「こんなに感染力が強まる事を想定していなかった。」なんて思ってるはずがない事がわかります。
知事なんだから、2類指定されているかぎり、第7波が来たら膨大な指定医療機関が必要だということは絶対に予測できているはず。
その数が確保できない見通しならば、第7波が起こる前にアクションすべきだったのです。でも、できなかった。
だから冒頭で「こんなに感染力が強まる事を想定していなかった。」って述べて、まずは「自分は悪くない」設定を作ってから 政治批判してます。
このやり方は大阪府の知事にもみられる傾向です。
結局、経済も打撃を受けるし、迅速な治療も受けられません。
「政府が悪い」って知事が言うだけでほとぼりが冷めるのを待つ構えですね。
(お前も為政者やろが!)
こういうリーダーでいいのでしょうか。知事の感覚がこのままですと第8波でも大騒ぎになるでしょう。
虚しい限りです。
もうそろそろ、国民は賢くなっていますので「保身が保身にならない」ですよ。