関西学院大学のサッカー部のマネージャーが、彼らのイヤーブックに広告掲載の依頼に来てくれました。
こういうご依頼を断る事はありませんので、承諾しました。
そのあと、今後の流れの説明等を受けている中で、すこし雑談になりました。
「私は、体育会の学生さんはもっとアルバイトしやすい状況になりませんか」という話題を持ちかけました。
彼らの説明によるとサッカー部の部員は200人近くおられるそうです。
体育会の人もときどき、アルバイトに応募してくれるのですが、土日は無予告に練習試合や特別練習が入るそうで、スケジュールが直前でも決まりません。したがって、採用できないのです。
「でも部員さんが200人近くいるなら、たとえば部員さんを2チームに分けて、不定期な練習試合に対応するチームと、自主練習(半休可能)するチームにわければ、スケジュールが確定するので、アルバイトもできるんじゃないか。そもそも、『休日が確定しない』なんて現在社会では非常識と言われているレベルです。部活とはいえ、少しはワークライフバランスを考えたほうが良いのでは・・・」
と、提案してみました。
ただ、学生さん側から出た意見は
「たしかにアルバイトはしたいのですが、勤務スケジュールが急に決まったり、学生の都合を無視して決められるバイト先がたくさんあるので、部としてもアルバイトを促進するわけにもいかず、困っているのです。」
とのこと。
「なるほど」と思いました。お互いの立場で考えると、それなりに問題意識があるのですね。
私は、学生さんの言う事はもっともだと言ったあとに、
「では、スケジュールの組み方が学生にとって『適切なお店』と『不適切なお店』を判別できるデータを提供すればよいのではないですか。
じかに、学生さんにアンケートして、近辺にある事業所や飲食店がどういう勤務条件で、どういうふうに勤務スケジュールを組んでいるのか、一覧表にまとめることができるなら、それを見て、クラブ側が、練習スケジュールシステムの何を変えれば、部員さんが週1回程度のアルバイトをできるようになるのかが見えてくるのではないでしょうか。部員さんも安心してバイトを探すことができる。
いわゆるWIN-WIN(部員さんとクラブのどちらにもメリットがある)な改善ができるなら、チカラはなんぼでも貸しますよ。」
と申し上げました。
なかなか、フレキシブルな感覚と 思い切りが無いとできない仕事とは思いますが、やってみる価値はあると思いますね。でも、学生らしい「生きた情報交換能力」が発揮できれば、良い学生生活・部活ができると思います。一度検討してほしい。