飲食店長のブログ ~ 人材戦略の実践レポート

実際に飲食店を経営しながら、そのノウハウを突き詰める

採用基準をお話します。

お盆が過ぎたあたりに1人、大学1年生の女性が応募してきました。

 

売上はまだ戻っていないので、採用は難しいかなあ、と思いながら面接しましたが、

採用してしまいました。「直感」とか「雰囲気が良かった」とか、そういうたぐいの判断かもしれません。

 

彼女の応募理由は・・・・

夏休みまでは大学に慣れるためにアルバイトはしないでいたが、9月以降はアルバイトしたいので探した。いくつかのお店をピックアップして当店に応募することを決めた。

普通の応募理由のほかに、彼女独特の応募理由がありました。それは

 

Googleでのお店に対するお客さんのコメントに店長がひとつづつ返信していること」でした。

 

そういう行動に「誠意」を感じるようです。

 

高校時代にもいくつかアルバイトをしていたようで、面白いエピソードもありました。

なによりも自分の事を熱心に話す人です。

 

気が付けば面接時間が1時間近くになっていました。初対面でこれだけ話せる人はなかなかいませんので採用しました。

 

今年の1年生の中には短大の人もいますし、これから阪神競馬がはじまって売上げが伸びる事も予測しながらの採用ですが、なによりも「人柄がよかった」から、ですかね。

 

面接で確認する大切な事はいろいろあります。応募者の生活スケジュールが店舗とマッチングしているか、とかはとても重要です。

 

しかし、

最終的に「人柄」が決め手になりますね。

 

いろいろ話を試みてもすぐに会話が終わってしまう人とか、自分の事を話したがらない人とかは、採用を躊躇します。反対に、なにか共通の話題を見つけると、話を広げて、あれこれ話したがる人は安心します。

 

これは相手の「能力」ではなくて、自分たちがその人を預かったあと、仕事を教えるためのコミュニケーションがちゃんと取れるかどうかの問題なのです。

 

言っておきますが、私は「コミュニケーション能力」という考え方には否定派です。

「相性」だと思います。

 

 

話が続かない人は「ちゃんと育てられるだろうか」と、とても不安です。

 

ですから愉快に会話できる人は 安心して採用するのです。

 

これもひとつの採用基準だと思います。