前回のブログの続編になりますが、
海外に旅立った、元アルバイトの人が、当店での初期トレーニングの質の高さを再評価してくれていたことを、その時働いていた3年生のMさんにお話しました。
Mさんからは新しいエピソードをもらいました。
当店は アルバイトさんが当日や前日に体調不良を起こしてキャンセルを申し出たとき、「了解」とか「お大事に」とかだけ答えます。
これが、「よい]そうです。
いらない軋轢も起こらないし、「交代は手配可能だ」の余裕を感じるようです。
別の職場では「なんでやねん」とか「とりあえず出て来てくれ」とか言われて、もめてしまって退職したケースがあるそうです。
ただし、アルバイトに「交代は可能」、と思わせる事には リスクがあります。
大事な人材ではないような感じをもたせたり、安易に休まれたりしたら本末転倒です。
だからといって、「体調が悪い」といっている相手に「出て来て働け」というと信頼関係が壊れてしまします。
この辺のバランスを取りながら、常識を働かせると、うまくいくのでしょう。
もちろん前提として交代要員を保有していないといけませんが。
そもそも、私が当日・前日キャンセルに対してこういうふうな「淡泊な対応」をするようになったのには、若いころの経験が関連しています。
23歳の頃、社員としてはたらいていた飲食店で、初めてアルバイトのスケジュールを担当する事になったとき、先輩の社員からアドバイスをもらいました。
曰く
「ええか、バイトに舐められたらあかんから、当日キャンセルしてくるヤツには思いっきりイヤな事を言うたれ。いやな気持になったら次からキャンセルしにくくなるから」
私がズブの素人だったので、心配してくれたのでしょう。
私は「はい」と答えながら(そうかなあ)と思い、このやり方を引き継ぐべきかどうか考えてしまいました。
答えはカンタンに出ました。
その先輩は出世競争に連戦連敗していて、あとが無い人でしたので、その人のマネをする必要は無いのだろう、と思い、先輩の言うてる事の「逆」をする事にしました。
正解でした。
たしかに、なめられないように、バイト全体になにかプレッシャーをかけていかないとけいないのですが、先輩のようなやり方をしなくても、へんなキャンセルをしたら安定して入れなくなるような環境を作ってしまえば社員の勝ちなのです。
こういうことに23歳で気づかせてくれた先輩に感謝しています。
その先輩は1年後に退職しました。マネしないで良かった。