飲食店長のブログ ~ 人材戦略の実践レポート

実際に飲食店を経営しながら、そのノウハウを突き詰める

新大学1年生アルバイターのレベルアップの季節になりました。

新大学一年生が働き始めて約半年になります。

 

いよいよ、本格的な戦力化に着手していくのですが、すでに作業レベルでできない事はありません。

 

これからは正しい判断をさせるてための知識力アップをしていただくことが重要。

 

ですから、最近、良く問いかけているのは

 

「コースとはどんなメカニズムなのか」です。

 

■当店のコースは 原則として おつまみ→焼肉→もつ鍋→そば になっています。

焼肉はだいたい5種類くらい出るのですが、全部が1人あたり1人前づつですと、量が多すぎて、おなかがいっぱいになります。値段も高くなりすぎるので、「いろんなお肉が楽しめる」ようにするために1品づつは1人前の半分くらいの量にしています。1人前4枚のものは2枚にするとか・・

 

⇒このへんまで説明しても、1年生はわかったようなわからないような反応です。

 

■ところが、もつ鍋は1人前の半分の量にはできない。適したおおきさの鍋が無いから。だからコースは2人前からしか注文できないんです。

 

⇒ここまで説明すると、「あっ」っていう感じになります。ちょっと理解が始まります。

 

■でも、4人前のコースをご注文いただいたとき、、、、、コースのもつ鍋の量は2人前になるので、お客様が望めば、京もつ鍋と醤油もつ鍋の両方を1人前づつお出しする事もできます。ご注文が3人前までの場合はできません。

 

⇒このへんで、自分たちの仕事に即応用できる話になるので、一気に理解して、質問とかが出てきます。

 

■最後のお鍋を石焼ビビンバや冷麵に変更する場合は、お鍋との価格差を埋めるためにアイスクリームがデザートとしてついてきます。

 

⇒ここまで理解すると、安心します。ちゃんとした価格設定がされており、いいかげんなメカニズムではない事がやっと理解できます。

 

ここまで説明したら、最後に

「わかったか?、わかったんだったら、おうちに帰ってお母さんに説明しろ。『3人の学習』っていって、誰かに説明したら本当に自分の知識になるねんで。」

 

と言います。軽く笑わせる目的ですけどね。

 

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1年生のHさんは、家に帰ってホンマにお母さんにお話ししたそうです。反応は微妙だったとのとこと・・・。

 

ほんまに説明するとは思わなかった・・。

 

 

こうやって、キャリアに合わせてレベルアップさせていくと、卒業まで辞めないんじゃないかな、と思っています。

2年生になれば新人が入ってくるので、トレーニング関係のレベルアップが必要ですし、3年生になると就活を意識するので、社会的な話題や経営・利益に関する話題ができますしね。

あっという間に4年が経ちます。

 

 

コース例