飲食店長のブログ ~ 人材戦略の実践レポート

実際に飲食店を経営しながら、そのノウハウを突き詰める

台風が襲来したらどうしますか

台風14号がきました

 

だいたい台風は「強くて広範囲」と言われながら日本に近づいてきました。

 

 

じゃ、お店は休むのか、営業するのか、その判断基準はどこにあるのでしょうか?

 

予約が入っている、とか、売上げが取れそうだから惜しい、とか、いろんな考え方があります。

被害が出るかもしれない、とかの判断基準もあるでしょう。

当店においても2018年9月の台風で、シャッターが吹き飛び、ショーケースやレジが店外に転がり出る、という被害を被り、約2か月間仮囲いで営業するとう事件がありました。

 

むちゃむちゃびっくりしたし、人のありがたみも感じましたし、心無い人もいる事も確認しました、、、、、とにかく学びました。

 

「保険求償」のありがたみも感じました。

この時の保険金でシャッターを強固な物に変えましたので、今は安全です。あの時のシャッターは弱くて、被害にあって当たり前だったかもしれません。シャッターが壊れる前兆もありました。私も災害予防の知識が弱かったです。

 

今回の台風は速度が遅くて、本当に暴風圏に入るのかどうか確信は持てませんでしたが、飛行機・JR・イオン・私鉄は夕方からの休業を決めてきました。

 

いよいよ判断しなければなりません。

 

こうなると、判断基準は当日の売上げや利益ではありません。

 

判断基準は

「アルバイトさんの家族がどう感じるか?」です。

 

例えば、

伊丹空港も近いし、新大阪駅も遠くない当店が、休業しなかった場合、

下宿学生の親御さんはおそらく心配するでしょう。

子供に「あんた、今日は出歩いたらあかんよ」と電話したら、「今日はアルバイトなの」って返事が返ってきたら・・・・「非常識だね」、と言われるに違いない。

 

これは、当日の利益の数倍の損益に感じられます。

 

思い起こせば、

コ〇ナ禍の時、許可されてる範囲で時短営業していたのですが、「ご家族が出勤に反対されているときは、お構いなく休んでください」と全員に連絡したら、3人が長期欠勤となったことを思い出しました。

 

一定期間アルバイトさんを失いましたが、そのご家庭の信頼は得たと思います。

 

その3人のアルバイトさんは結局、仕事に復帰し、卒業まで働いてくれました。

 

そういうことが大切だと思います。

本当に台風が上陸してくるかどうかは、二の次です。