飲食店長のブログ ~ 人材戦略の実践レポート

実際に飲食店を経営しながら、そのノウハウを突き詰める

愛嬌あるけど〇〇なんです

ホール女子のNさんは2年間アルバイトしてくれていますが、いまだ正確な仕事ができません(笑)

 

何かていうか・・仕事をまちがうんです。なんか正確には覚えてないんじゃないかな。

 

の、わりにアイドルタイムは楽しそうにおしゃべりしたり、スマホ見たり、特に焦ってもいません。悪気があるようには感じないのですが、「まだそんなミスするかぁ?」という失敗をします。

 

大阪弁のニュアンスで聞いてほしいのですが

 

「あほちゃうか?」(笑)

 

と思うのです。

 

もちろん、立派な大学生ですし、ほんまの「あほ」ではありません。

 

愛すべき「あほ」というのか、かわいげはあるが、生産性が低いという状態です。

最初の1年間はいろいろ口酸っぱく指摘したり、トレーニングしたのですが、効果が薄い。暖簾に腕押し。

 

商売の成果ではなく、もっと人間的なつながりをもとめているというのか・・・つまり甘えん坊なのでしょうね。

 

それでも可愛らしい一面もあるので、

2年目からは中心的リーダーにはならないポジションでそれなりに働いてもらってます。こういう人にいちいち目くじらを立てていては、身が持たないです。

 

目くじら立てないので、機嫌よく働いてくれますが、シチュエーションが限られるので稼働日数が減ります。

 

稼働日数が減るのでNさんはほかのアルバイトを探して、やり始めました。

 

案の定、すぐ辞めたり・クビになったりしますが、最近はあと2つ、、全部で3つのアルバイトを掛け持ちしています。結構な事です。

 

他のアルバイト先の話を聞いていると、Nさんの職業観というかビジネスをどう見ているかがよくわかりますね。まだまだ幼くて、働く上での常識とか倫理観に乏しい人だということがわかりました。

 

でも、まじめでやさしいのです。

 

 

これからも働いてもらいます。

 

こういう「感覚のちがう人」をすこし抱えておくと、強い組織ができます。

 

なんでもかんでも、「人材育成」だとか 「マニュアル教育」だ、とか言ってないで、

 

「あほやけど愛嬌あるから雇ってんねん」

っていう人も在籍できるような職場が良いと思います。

いろんな人がいるから楽しい。

みんな、いろんな特徴あるねん。