飲食店長のブログ ~ 人材戦略の実践レポート

実際に飲食店を経営しながら、そのノウハウを突き詰める

甘えとったら、あかんねんなあ

人材育成のひとつのゴールは

「言われなくてもヤル人」に育成することだと思っています。

 

1年生のSさんはもうそろそろ下級生が入ってくるので、しっかりしないといけないのですが、いつまでも”下っ端根性”がぬけません。

 

先日、小さいお子様連れのご家族がお帰りになられた後のテーブルを片付けてくれました。そのテーブルにはお子様用の椅子がありました。

ですから、そのテーブルの片づけをするなら、お子様用の椅子は元の位置に戻ってないといけないのですが、そのままでした。

 

次のお客様が来たら、慌てて入れ替えないといけません。こういうことに気が付かないのです。残念ですが、たいてい仕事が未完成なのです。

 

その、Sさんに閉店の片づけをお願いしました。自分が水を飲むためのコップは洗って片付けたのですが、同じ場所にだれかのコップがありました。私が「Sさん、そのコップは?」と尋ねたら

「わかりません」と答えてきました。

誰か、ほかの人のコップなのですから、誰のものかを確認して洗ってしまえばいいだけです。そういうことを聞かれていることにさえ気が付きません。

 

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下っ端生活が続くと、人によって「誰かがやってくれる」と思って先輩に甘えたままの状態をぬけきれない場合があります。全員ではありませんが数人に1人「甘えん坊」がいるのです。

甘えん坊の特徴は「仕事が完成していない」ということです。

 

何かが抜けてる。

何かを忘れている。

 

先輩になれば、徐々に治ってくるとは思いますけど、、、、。こういうパターンの人はいつまでも完成度の低い仕事や、ケアレスミスを繰り返す傾向にあります。

 

どんな仕事でも「仕上がりの状態」が重要で、仕上がりの状態から逆算して、今は何をするのか、次は何をするのかを決めていくんだと思います。

 

「仕上がり(結果)を意識して作業し、終わったら再確認してチェックを受ける」

P・D・A・Cサイクルにも似ています。

 

たかがアルバイトですが、

こういう事が身についている人と できない人の差はあります。その差がどこから生まれるのかは全然わかりません。悩ましいですね。

 

甘えん坊さんは、仕事で成長できないのです。

残念ながら、こういう甘えんぼさんは、

指摘すると「怒られた」と思い、店長に対して気を使うようになり⇒さらにケアレスミスを繰り返し⇒お客様に迷惑をかけて⇒また店長に指摘されて⇒余計に店長に気を遣うようになって⇒注意力が散漫になって⇒・・・・・・・これを繰り返します。

 

店長がやり方を変えて、指摘しないようになるという方法もありますが、そうなると、多くの場合もとの「甘えんぼ」に戻るだけになります。

 

たいしてパフォーマンスもあがらないので、手をかける意味もないかな?と考え、ミスをしない程度に使いこなすのも一手ではあります。悪い人じゃないんですけどね。

 

さあ、どうしましょうか。ちょっと考えがあるので、その方法を試してみます。また報告します。