飲食店長のブログ ~ 人材戦略の実践レポート

実際に飲食店を経営しながら、そのノウハウを突き詰める

数学の授業中に教室で、全員(40人以上)で合唱した事

また野球の話題からはいってもうしわけありませんが

タイガースのクローザーの湯浅選手とルーキーで開幕スタメンだった森下選手が体調不良・成績不振で2軍行きになりました。岡田監督は早々に昇格メンバーを決めて飄々としています。さすがに経験豊かな監督ですね。

体調が悪い選手をだましだまし使ったりしませんし、

ドラフト1位で期待の大きい選手とはいえ、不調のままベンチに置いたりしません。

長いペナントレースはまだ序盤ですから、無理する必要はありませんし、故障や不調は「想定内」のはずです。この機会に新しい戦力として「誰」を試すのかに集中しているようにも見えます。

なにしろ不調な選手がいたにもかかわらず タイガースは8勝5敗で首位戦線を戦っているのですから、全く問題ありません。

最終的に年度末を充実させるために「種をまいたり、肥料を入れたり」する期間ですから、焦る必要もない。

 

こんなことを書いていると、中学3年のときの担任の浅野文子先生を思い出しました。

当時、もう60歳近くだったとおもいます。数学の担当で、面白い事はほとんど言わないベテランの先生でしたが、どこか毅然としている女性でした。特に朗らかでもなく嫌わせるような事も言う人だったと思います。

最初はぜんぜんまとまっていなかったクラスでしたが、そのクラスで淡々とした毎日を過ごしているうちにだんだんまとまってきて、

秋の体育祭ではみんなで歌を歌って応援したりするようになりました。極めつけは合唱コンクールの優勝でした。

浅野先生は合唱コンクールの前日の数学時間、ご自分の数学の授業をやめて、防音の無い普通の教室で何度も我々に課題曲の合唱をさせて、楽しそうに聞いておられました。

となりの教室は相当うるさかったんじゃないかな?と心配になりましたが、ベテランの浅野先生が「やりなさい」って言ってるんだから大丈夫なんだろう、と思って精一杯歌いました。

で、合唱コンクールで優勝したときに褒めてはくれましたが、前日の数学の授業中に”歌わわされた”時の 浅野先生の表情はいまでも忘れられないくらい良い表情でした。

私は「数学の時間に歌わせて、負けたらみっともないなあ」なんてことを考えていました。

 

後に「学級運営(経営)」という言葉を聞いたとき、浅野先生を一番先に思い出しました。詳しくはわかりませんが、1年間の担任期間中、序盤は何をするのか、中盤はどうするのか・・・最終的に大きな成果をあげ、全員をしっかりした進路に進ませて卒業させるためにいろんな計画をされしていたのだと思います。

 

序盤に面白い先生としてうまくやっていたのに、クラスで大きな問題が起こって卒業時にはバラバラになってしまうクラスもありますが、浅野先生はその逆で、「勝利から逆算」したプランを持ち、勝負どころでは「生徒を信じて強気で押してくる」大ベテランだったのだな、と大人になってから理解しました。

 

あの表情は「今年も良いクラス運営ができたな」というホッとした表情だったんだと思います。

私見です。教育の専門家でもない私が言う事ですから、見当違いかもしれません、許してください。

 

でも数学の授業中に教室で、全員(40人以上)で合唱した事が、今となっては中学時代の一番の思い出です。

 

今でも、飲食店の経営を通じてリーダー論を書いたりしていますが、岡田監督のような「泰然自若とした(ベテラン)リーダー」を正しい姿として認識してしまう傾向は中学時代の浅野先生の影響だと思います。

 

ほんとうは体調不良のアルバイトをどう扱うのか、という事を書こうとしたのですが、書いているうちに違う話になってしまいました・・・笑