リクルート告知の代表的なツールとして、ポスターがあります。
現在募集中である事と時給やシフトなどの待遇について告知する事が一般的です。
特に4月は新入学の季節ですので、いろんなお店でリクルートポスターが目白押しですので、いろんなお店・企業のカラーが伝わってきて面白いです。
ほとんどの個人飲食店店はシンプルな告知が多いのですが、チェーン店はすこしひねったものや、革新的な物があります。
最近見たもので気になったフレーズは
「笑顔あふれるお店で働こう。働いてよかった。だれもがそう思えるお店です。」ってヤツです。
さすがにこれは誇大広告じゃないですかね。
チェーン店ですからそういうお店もあれば、そうじゃないお店もあるでしょう。
ポスターをデザインするのは本社ですが、そこに書かれたフレーズに責任をとるのは店舗なんだ、ってことわかっているのでしょうか。
どんなお店も ”笑顔あふれる働いてよかったとだれもがそう思えるお店”を目指してはいますが、達成しているとはいえません。こんなふうに言い切ってしまってはウソになります。
これを見た人は「そんなはずないやろ」って思って、冷めてしまうでしょう。ポスターの情報を気にしない人は応募してくるでしょうが、そうい採用は決して良い効果を生まない。
店舗の店長さんには気の毒な限りです。
では、こんなポスターを供給する本社サイドの狙い・考え方はどうなのでしょうか?
誇大広告である事を無視して店頭にこのポスターを出す危険性を認識していないはずはありません。でも、法律違反にもなりません。
私の憶測ですが、
「アルバイトが不足するのは店舗の印象が悪いからだから、もっと印象重視の告知を考えろ」という内部の圧力に反応して言われるがままに作ったのでしょう。
こんなものを告知したら、どうなるか?と、考える事も許されなかったのでしょうね。
で、出してみれば、特にクレームもなかったってことで、数年はこのフレーズが続くのです。こんな誇大広告でクレームが無いなんて、「だれも見てないし、信じていない、相手にされていない」って事の証明でしかないのに・・・・。
本当に採用された人から「ちっとも笑顔あふれる職場なんかじゃなかったし、働いてよかったなんて思わない。」ってクレーム言われたらどうするんでしょう。
でも、「そんな事言ってくる奴なんかおらんだろ」という考えだとすると、アルバイト労働者をバカにした広告とも取れますね。
やっぱり、店舗の店長さんには気の毒な限りです。
私だったらこういう大げさなウソをつくお店には応募しません。怖いから。