飲食店長のブログ ~ 人材戦略の実践レポート

実際に飲食店を経営しながら、そのノウハウを突き詰める

一難去ってまた一難

通勤途中に チェーンの焼肉・ホルモン焼屋さんがあります。

 

なにげなくお店をみていたら、ふと気づきました。

たしか生ビールが290円だったはずなのに、店頭のどこにも値段告知が無いのです。

早速ネットで生ビールの価格をしらべたら生ビールが429円になっていました。50%近い値上げです。仕方ないとはいえ、えげつないですねえ。お客様は激減するのではないでしょうか?

 

ネットで見つけた以前の店頭画像

 

今はこんな感じ

しかも、値上がりした事が目立たないように、看板に上手なアタッチを取り付けただけにしています。それなりに、努力していますね。

 

ビールだけではなく、お肉や野菜・卵の仕入れ価格も高騰しているでしょうから、何かを値上げしないといけないのですが、これには2通りの考え方があります。

 

ひとつは、原材料が値上がり幅にしたがって、関係したアイテムを価格変更する。

もうひとつは、原材料の値上がり幅とは無関係に価格変更する。

 

 

ごく少数の原材料だけが値上がりするような事態なら、前者(値上がりした原材料の関係アイテムだけ価格変更)手法でイケると思います。

しかし、現在の日本社会のようにあらゆる原材料や水道光熱費までが値上がりする、となると、後者の考え方にならざるを得ません。

 

 

すなわち、メニュー全体を見て、

どのアイテムだったら価格変更してもいいのか?

その価格変更の幅はどれくらいまで許されるのか?

そしてその価格変更はどれくらい売上に反映するのか?

 

をよく見極めないといけません。

そして

その過程において従来お客様へのインパクト用アイテムとして使っていたメニューをそのまま使うのか、やめてしまうのかの検討しなけれならない。

 

生ビール100円!とか 

超デカ盛りOK!!とか 

おかわり自由!! とか 

果ては食べ放題とか飲み放題とかまで

考え直すことになるのです。

 

商圏の状態によっても影響されます。

インバウンド効果でにぎわっているなら、インパクトの強いアイテムを押し出して、お客様をかっさらってしまう必要があります。しかし、その効果が薄れてきているのに気が付かなかったりすると大きく転ぶこともあります。

 

ファミリー層がよく来るお店で大きく価格戦略を変更すると、本当にお客様を失ってしまうかもしれませんので、目立たないように均等に変更したほうが良いかもしれませんんね。(それでもバレますけど・・・)

 

自分のお店の付加価値は何なのか?

それはプライスレスなのか?

この値上がりでどれぐらいお客様の会計が変わるのか?

それは受け入れられる範囲なのか?

 

生き残りをかけてアレコレ思案してください。

いつ考えますか?

今でしょ!

ですね。

 

やっと、コ〇ナが収束しかかってホッとしていたら、

「一難去ってまた一難」

飲食店店長も大変ですわ。

 

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