飲食店長のブログ ~ 人材戦略の実践レポート

実際に飲食店を経営しながら、そのノウハウを突き詰める

微妙なやり取り

アルバイトのAさんとのLINEのやり取りが面白かったので紹介します。

Aさんは真面目に大学に通い勉強熱心で将来は研究職になりたい女性です。

内容はスケジュール交渉で7月後半でのやりとりです。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

店長「すみませんが8月〇〇日、はたらけませんか?」

 

Aさん「すみません。その日だ立っていないので、確約できません。

 

店長「待っていればいいのでしょうか?」

 

Aさん「現状では予定はないのですが、プライベートの趣味の来月の予定が決まってないため確約できません。なのでその予定が決まり次第シフトに入れるかどうかお伝えしますので、確約できませんと伝えたかったのです。」

 

店長「返事を待っていればいい、と判断しました。よろしくおねがいします。」

 

Aさん「はい、ですがキャンセルさせていただく場合もある事をご承知ください」

 

店長「了解です。判断はいつごろになりますか」

 

Aさん「8月に入ってからと思われます」

 

店長「了解です」

 

Aさん「申し訳ありません。ご理解いただきありがとうございます。」

 

店長「問題ありません。判断の日程さえわかればいいのです。こちらとしてもそれまでにめどが立てば要請解除する可能性もあるのですから。今回はそんなケースですよね。」

 

Aさん「ありがとうございます。私としてもそう言っていただけて安心しました。予定がわかり次第連絡します。」

 

店長「ビジネスライクすぎて失礼でしたか?」

 

Aさん「いえ、とんでもございません。」

 

店長「スケジュールのやりとりは『労働契約』だから、曖昧な部分がないようにしています。今後も余計な気をつかわずにやりとししましょう。」

Aさん「はい!何卒よろしくおねがいします。」

 

・・・・・・・・・・・・・

 

まじめなAさんですから、いろんなことに気を使ってくれたんでしょうけど、いきなり「確約できません。」って言われると「そんな事は求めてないんだけど ・・・」と思う。

 

この場合

NOではなく「確約できません」と言っていることの真意を聞く必要があります。

私が怖がられているのかもしれませんし、

面倒な説明をしたくないのかもしれません。

ひょっとしたらウソがあるのかもしれません。

 

でも、そんな事は関係なくて

 

私は「YES か NOか」の答えが欲しいだけです。

最初の返事で「無理です」と返ってきたら、「了解です」で終わりなんですが、

こうやって「戸惑い」を示してくる人は「脈あり」です。

「脈あり」である以上、交渉を続けなければなりません。

なぜ、そんな中途半端な答えになるのか?を聞き取るのですが、

この辺の微妙な真意を相手から「取り出す」作業は結構ナーバスです。

 

敬意をもって

正確で

シンプルな交渉を続けれなければならない。

 

OKにせよNGにせよ、最終的に相手からちゃんとした返事があればコミュニケーションは成功です。

 

ちなみにこのAさんは 結局8月になって

指定日に働いてくれる事になりました。めんどうなやり取りをしてよかったです。

 

👇ポチっとしてください。読者が増えるんです。